花に癒し効果があるとはわかっていても、忙しいとなかなか花を愛でる機会がない・・・という医療機関で働く看護師さんや保健師さん。仕事で忙しいからこそ、生活の中に花を取り入れて精神的ストレスを解消しませんか？今回は自宅でも職場でも、簡単に花セラピーで癒される方法をご紹介します。
■花で癒される理由
ただ単に美しいお花を見ると、「キレイだな」と心が温まるという理由もありますが、お花で癒されるのには理由があります。人間の脳は、右脳と左脳で役割分担をしていて、左脳は「考える脳」、右脳は「感じる脳」と言われています。目から入った情報は、「右脳」の後頭葉に伝達され、人間の感情、感性、感覚、直感へとつながっていきます。鮮やかな色合いや、個性的な形状を持ち視覚に働きかける美しい花は、直接右脳に働きかけ、心を癒す効果があります。
■身近にある花に目を向けてみる
病院にお勤めのですと、院内のあちらこちらでお花を目にする機会があると思います。仕事で忙しくてゆっくり花を観賞する時間がなくても、身近な花に目を向けてみて下さい。ほんの一瞬でも美しい花が目に入るだけでも充分癒しの効果はあります。通勤中は電車の中でスマートフォンを見てばかりいないで、窓の外を眺めてみましょう。夏ならひまわり、秋はコスモス、冬は椿、春は桜・・・と季節によって色取り取りの美しい花を見ることができます。
■花を飾るなら、まず玄関に
仕事から帰ってきて、自宅のドアを開けた時に美しい花が玄関に飾ってあったら・・・。何も言わないはずの花から、「おかえりなさい、お疲れ様」とねぎらいの声が聞こえてくるようです。そして出勤する時には、花から「いってらっしゃい、がんばって！」と励まされます。OnとOffの切り替えの場である玄関は、いつもキレイに掃除をして花を飾っておくと気持ちがいいですし、風水の意味でも運が良くなるのでおすすめです。
■生活の中で花を楽しむ
趣味がガーデニングやフラワーアレンジメントでもないと、なかなか生活の中で花を楽しむことがないかもしれません。お花の習い事をするのはとても癒し効果がありますが、まずは簡単に生活の中で花を楽しんでみませんか？おすすめはスーパーマーケットで買い物をする時のついででいいので、花売り場に立ち寄って切り花を買うこと。500円程度で2～3種類入った花束が売っていると思います。それを自宅にあるグラスなどに挿して、テーブルやベッドサイドに飾ってみて下さい。部屋も気持ちもパっと明るくなるはずです。
■癒し効果のある花は？
フラワーセラピーやカラーセラピーでは、花の色によってもたらされる効果が定義されています。例えば、黄色い花は人間関係によるストレスを解消し、コミュニケーション能力を高める、白い花は心をクリアーにして、心身を健康に戻す、などと言われています。確かに色は人間の心理に作用しますが、癒しを求めるのでしたらやはり自分の好きなカラーを選ぶのが一番だと思います。黄色があまり好きではない方が、ストレス解消に効果があるからと黄色い花を飾っても、それは逆にストレスになり兼ねません。色の持つパワーを利用しながらも、自分の好きなカラー、好きな花を選ぶようにするといいかもしれません。
花は目で見て、鼻で香りを感じて楽しむことができます。わざわざアロマテラピーをしなくても、好きな香りの花を飾っておけば同様の癒し効果が得られます。忙しい日常だからこそ、生活に花を取り入れてみてはいかがでしょうか。
