トラベルナースは、応援ナースとも呼ばれています。日本でも最近少しずつ注目されるようになってきましたが、まだまだ知名度は低いですよね。何となく気になるけれど、どんな働き方なのだろう…給料の仕組みはどうなっているのだろう…と不安もたくさん。トラベルナースとはどんな仕事なのか、どのようなメリットやデメリットがあるのか、トラベルナースの気になる働き方・ライフスタイルを徹底調査しました!
活躍できる場所は様々ある看護師の仕事
看護師の資格は、登録内容の変更がある場合を除き定期的な更新制度がありません。一度看護師を辞めて再就職後も、資格を活かし様々な場所で活躍できることから望めば一生涯看護師として働き続けることができます。病院以外にも様々な場所で活躍することができるので、生活に合わせて働き続けられる職場を見つけましょう。
▼看護師の仕事内容については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
日本では、まだあまり知られていないトラベルナース。好きな時に、好きな場所で、自分らしく仕事を、といった個人の生活を優先しながら働くことができるのがトラベルナースです。「ツアーナース」と似ている言葉ではありますが、ツアーナースは旅行に付き添って参加者の健康を管理するのが仕事です。一方でトラベルナースは、全国の看護師不足で困っている病院などへ出向いて一定期間勤務する形態の看護師のことを言います。勤務場所は病院や診療所等が多く通常の看護師と同じ勤務内容となります。同じような言葉に聞こえても、仕事内容は全く異なります。
最近は少しずつ知名度が上がってきて、トラベルナースとして働きたいと考える看護師が増えてきたものの、まだまだトラベルナースとしての道を選択する看護師はごくわずかのようです。
トラベルナースという働き方を知ろう
トラベルナースの仕事内容がわかったところで、実際にどんな働き方をするのか、そしてトラベルナースはどんな人に向いているのかをご紹介します。メリット・デメリットを知って、トラベルナースが自分に向いている働き方かどうかを考えてみましょう。
トラベルナースの働き方
トラベルナースには、契約期間が設けられています。3~6か月ほどを契約期間として、その間決められた職場で看護師として勤務します。もちろん、どこで働きたいかは自分で選ぶことができるので、行きたくなかった場所に行かなくてはならない、という心配もありません。
トラベルナースはどんな人に向いている?
・プライベートを充実させたい人
病棟で正職員として働くメリットは、勤続年数が長くなる程年収もあがるところが多く、看護師としてもキャリアを積むことが出来ます。しかし職場の人間関係やその病院の方針などが合わずに辞めたい、と思ってもすぐに辞められるわけではありません。
しかしトラベルナースは、短期間の契約となります。そのため配属された勤務地がもしも自分に合わなくても、期間が終了すればまた次の場所へと移ることが出来るので割り切って働くことも出来ます。また、短期間しっかりと働き収入を得て、契約が終わってからはプライベートのための時間をたっぷりと持つのも自由です。トラベルナースとして働く人の中には、半年働いてその後1か月は自分の自由時間にする、そしてまた半年間トラベルナースとして働く…というサイクルで仕事をしている人もいるようです。
・より看護師として視野を広げていきたい人
同じ職場でずっと働いていると、その職場のやり方に慣れてしまって視野が狭くなりがちです。短期間で様々な職場を経験することで、視野を広げられるでしょう。
トラベルナースとして働くメリット
・人間関係に悩むことがない
働きやすさは人間関係が大きく関係するといわれています。長く働くとなると、先輩に気を使わなくてはいけなくなったり、本当は言いたいことを我慢してしまったり…人間関係にストレスを抱える看護師も少なくありません。トラベルナースだからといって好き勝手やってもいいというわけではありませんが、契約期間が終わればまた違う環境で働けると思えば割り切って仕事ができるでしょう。
・自分の生活を自分で決められる
トラベルナースは、自分がどんな場所でどうやって働きたいのかを自分で決めることができます。仕事第一の生活ではなく、自分の希望を一番に優先した働き方ができる勤務形態です。
トラベルナースのデメリット
・慣れてきたころに契約が終わってしまう
看護師の仕事は、働く病院によって細かくルールが定められていることもあります。職場にやっと慣れてきたかな、という頃に契約が終わってしまうことも多いようです。また違う職場に行けばその職場のやり方があるため、また新しいやり方を覚えることになります。
・忙しい職場も多い
人手不足でトラベルナースを求めている病院が多いため、いざ働いてみると激務だった…というケースもあります。短期間だからと思えばある程度は我慢できますが、やはり無理をしすぎて体を壊してしまう恐れもあるでしょう。どんな業務を担うことになるのか、働き始める前に確認しておくと安心です。
海外のトラベルナース事情はどうなっている?
日本ではまだあまり知られていないトラベルナースですが、海外では当たり前になっています。特に、アメリカではトラベルナースの実績が25年以上あり、すでに看護師としての一般的な働き方になっています。
トラベルナースとして働く前に知っておきたいこと
自分にはトラベルナースという働き方が向いていそう…と思ったら、次に知っておくべきなのは給与や生活スタイルです。自分にとってメリットがあるかを確かめておきましょう。
トラベルナースの気になる給与
トラベルナースって自由度が高そうだけど、収入面はどうなの…?と不安を感じるはず。求人で給与を見てみると、夜勤手当込みで月30万円~40万円程度が平均的な価格です。短期契約になるので、基本的にボーナスはありません。その分月々の収入が多くなる傾向が多いようです。
もちろん生活費は給与の中から支払わなければいけませんが、赴任先では寮生活の場合が多く、往復の旅費や引っ越し代を支給してくれる職場もあるため、生活費は最小限に抑えられます。
離島やへき地と呼ばれる場所に行くと、遊べる場所も限られてしまうので、赴任中は仕事だけに集中でき、余計なお金を使うこともありません。その分期間を終えてからまとめて自分の好きなように生活をしたり、貯金をしたりといった使い方ができます。
トラベルナースの生活スタイルは「自由」
トラベルナースの生活スタイルは、仕事を中心に回ることはありません。どこでどれぐらいの期間働きたいかを考えて求人を探します。そして、自分が希望する条件にあった仕事が見つかれば赴任、短期間の契約中は通常通り看護師として仕事をした後、契約後は次の職場へ移ることもできますし、いったんお休みをして自分の時間を持つこともできます。トラベルナースの働き方・生活スタイルは「自由」です。
トラベルナースの求人を探してみよう
看護師の求人はたくさんある中、トラベルナースの求人を探すときに役立つのは求人サイトです。サポート体制も整っており、探しやすく職場も見つけやすいです。求人サイトの中からおすすめの1つをご紹介します。
看護師求人が得意な求人サイト、パソナメディカル
パソナメディカルは、看護師求人を得意とする求人サイトです。もちろん、トラベルナースの求人も多数掲載。希望に合った職場を紹介してくれるため、一度相談してみてはいかがでしょうか。
公式サイト:https://www.pasonamedical.com/
まとめ
トラベルナースという仕事は、アメリカで誕生しました。日本でも少しずつ広まりつつあるため、これから人気が高まっていくでしょう。自分の好きな場所で好きなように働きたいという人には特におすすめです。一生ものである看護師資格を活かして、自分らしい働き方を見つけましょう。