保健師国家試験とは、どのような試験なのでしょう。試験場所や日時、受験資格などの基本的な内容から、難易度や合格率など、心構えとして知っておきたいことまで、わかりやすくまとめてみました。
保健師国家試験の場所や期日は?
(試験期日)
第105回保健師国家試験は、平成31年2月15日(金曜日)に実施されました。毎年2月中旬から下旬に行われることが多いようです。
(試験場所)
北海道、青森県、宮城県、東京都、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福岡県及び沖縄県で行われます。
受験資格は?
おおまかな受験資格は、以下のとおりです。
1.文部科学大臣の指定した学校で1年以上保健師になるのに必要な学科を修めた者
2.都道府県知事の指定した保健師養成所を卒業した者
3.厚生労働大臣が先に挙げた(1)または(2)に掲げる者と同等以上の知識及び技能を有すると認めた者
4.改正前の保健師助産師看護師法第19条第1号に該当する者。
実際の受験資格には、さらに細かい規定がありますので、ご自身が該当するか確認する場合は、厚生労働省のホームページを参照してください。
参考 厚生労働省
難易度や合格率はどれぐらい?
まずは、合格率の推移をみてみましょう。
第99回(2013年)96.0%
第100回(2014年)86.5%
第101回(2015年)99.4%
第102回(2016年)89.8%
第103回(2017年)90.8%
第104回(2018年)81.4%
となっています。
低くても80%、高ければ100%近くの合格率で、数値だけをみると、難易度はさほど高くないように感じられます。しかし、その多くは、保健師国家試験のために、大学や専門学校に通う志の高い人たちであり、合格率はその努力の結果であるとも言えます。「合格率が高いから難易度が低い」と決めつけるのは、安直な考えかもしれません。
一方、受験者数は数年前にくらべるとかなり減少しています。
第99回(2013年)16,420人
第100回(2014年)17,308人
第101回(2015年)16,622人
第102回(2016年)8,799人
第103回(2017年)8,207人
第104回(2018年)8,191人
特に2016年度の落ち込みが激しく、前年と比較すると約8,000人減少。半数程度にとどまっています。これには、大学での保健師カリキュラムが選択制や選抜制になったことが影響しているようです。また、厚生労働省では合格者のうち、新卒者が何名であるかも発表しています。近年の統計をみてみましょう。
第102回(2016年)合格者7,901人のうち新卒者は7,684人
第103回(2017年)合格者7,450人のうち新卒者は7,172人
第104回(2018年)合格者6,666人のうち新卒者は6,572人
合格者のうちかなりの割合を、新卒者が占めているのがわかります。もちろん、新卒でないと合格できないわけではありません。しかし、保健師を目指すという目標が定まっているなら、寄り道をせず、学んですぐ受験するのが合格への早道かもしれません。
参考サイト
https://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/2016/siken03_04_05/about.html
https://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/2017/siken03_04_05/about.html
https://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/2018/siken03_04_05/about.html
少しは試験のイメージがつかめたでしょうか。統計の数値に一喜一憂された方もいらっしゃるかもしれません。しかし、これらは、あくまでも統計。必ずしも、あなた自身に当てはまるわけではありません。ご検討されているのであれば、ぜひ、ご自身の熱意と努力を信じて、前向きな気持ちでチャレンジを。資格取得が、新たな道を与えてくれるはずです。