最近では、日本で働く看護師の労働環境問題やグローバル思考も高まり、海外で働く看護師も注目されてきています 。そのなかでも、海外の病院などで働く「国際看護師」や、発展途上国で国際協力を行う「看護師ボランティア」を考える人も多いようです。しかし、実際にはどのような仕事をするのかわからない人も多いのではないでしょうか？ 今回は国際看護師としての仕事内容を紹介します！
■国際看護師の概要
国際看護とは海外の病院で働く看護師のことです。最近ではアメリカやオーストラリア、ヨーロッパなどで働く看護師が増えてきています。
また、国際看護師とは少し違いますが、海外ボランティアの活動や国際看護研修として一時的に海外で働く方法も注目されています。どちらも英語などの言語スキルが求められる場所であり、語学勉強したいと思っている人、語学が堪能な人、国際看護のあり方を学びたい人に向いています。
■国際看護師になるための方法
国際看護師になるための方法はいくつかあります。
まずは、独自に調べて国際看護師として働く条件を満たすための学校や研修を受けること。または、国によって正看護師として働ける条件が違うため、海外留学や看護師支援を行っている民間団体に登録して、サポートを受けたりすることもできます。
例えば、看護師に人気の国で、国際看護師になりやすいのはオーストラリアです。日本の看護大学を卒業して国際看護師取得条件である英語テストの合格ラインに達していれば、オーストラリアで半年前後の短期研修を受けて看護師資格を取ることができます。
※参考：オーストラリアで正看護師 https://www.aswho.com/nursing
大きく分けて「現在の経歴や学歴」「英語レベル」「どこで働くか」などによって、国際看護師になる期間や方法が変わってくるでしょう。現在の経歴や学歴でいえば、専門卒レベルか大卒レベルか。英語で必要なテストの合格ラインを超えられるか。国によって外国人が正看護師で働く条件（就労ビザなど）が異なるため、誰でも簡単になれるわけではないのです。
こうしたさまざまな条件があることや費用がかかることもあり、自分は海外の働き方が合うのか悩んでいる場合には、看護師ボランティアや研修などで、一度海外で働く体験をしてみる人も多いようです。
看護師のボランティアや海外研修はこのようなものがあります。
・JAPANハート
http://www.japanheart.org/
・国境なき医師団
http://www.msf.or.jp/
■国際看護師の仕事内容、待遇
国によって看護師の仕事内容は、どこまでの業務を行うことが できるかが違ってきます。看護師に人気のアメリカやオーストラリア、イギリスなどでは、医療福祉国として日本より高度なスキルが求められるため、さらに医学を勉強したいと考える人にとっては、刺激的でしょう。アメリカやオーストラリアでは、日本の看護師平均年収よりも多くもらえることが特徴。欧米では個人主義でもあり、自分の業務が終われば帰れます。そのため、日本のようにスタッフ全員で残業するという概念 がありません。また、プライベートを重視した働き方で長期休暇が取りやすく、プライベートの充実も図れることで人気です。
日本だけではなく、海外でスキルアップしたい、語学力を生かして働きたい看護師にとって、国際看護師としての働き方は海外の医療を学べるいい機会です。看護師としてのキャリアや看護観をより広げたい、深めたい方におすすめです。
