どんな仕事でも、足元は大切。職場で履くナースシューズも、履き心地や動きやすさが変われば、仕事の効率やストレスに変化があるかもしれません。そこで今回は、“理想的なナースシューズ”について、ご紹介します!
■ナースシューズに求める理想
理想的なナースシューズを語る上で、抑えておきたいポイントは、3点。【動きやすい・疲れない・蒸れにくい】という条件です。それでは、この3つの条件について、その重要性と選ぶポイントを見ていきましょう。
・動きやすい
歩き回ることはもちろん、立ったり、座ったり、しゃがんだりと忙しいお仕事ですから、動きやすいことが大前提。実際に試着をした上で、歩いてみたり、普段している動作をとってみたりと、ご自身の体感で動きやすいものを選びましょう。
・疲れない
長時間動き回るお仕事。当然、足の疲労も溜まっていきますので、疲れにくいナースシューズが求められます。ソールにクッション性があり、自身の健康のためにも、幅広で軽く、自分の足の形にあっているものを選びましょう。
・蒸れにくい
通気性がよいナースシューズなら、菌の増殖を抑え、気になるニオイを軽減してくれます。蒸れにくいものを選んで、賢く匂い対策していきましょう。
■数字のサイズではなく、履いたサイズが重要!
服や下着を選ぶ場合にも、数字上のサイズだけで選んで、実際身につけると、ピッタリじゃなかった……なんてことはありませんか? これは、ナースシューズも同様。数字のサイズだけで選ぶと、失敗しかねません。しっかり試着して、履き心地をチェックしていきましょう。
まず、つま先が靴の奥に当たっていないかをチェック。数字上のサイズで選ぶと、履いた瞬間は、ピッタリフィットしていいかもしれませんが、実際は歩くと、靴の中で負荷がかかり、つま先の位置が動いてしまいます。つま先には、10mm程度余裕があるものを選びましょう。
また、足の角度が変わったり、踏ん張ったりしたときのことを考え、左右の幅も少しゆとりがある履き心地のものを。なによりも、実際に履いて歩いてみるのが一番です。両足で試着して、いつものスピードで歩き、よくとる体勢や動き方を試してみましょう。
■【タイプ別】ナースシューズの種類と特徴
ナースシューズには、さまざまなタイプがありますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。
【サンダルタイプ】
サンダルタイプのメリットは、通気性が良く蒸れにくいこと。そして履いたり脱いだりしやすいのも特徴の一つです。ただし一方では、“動きにくい”というデメリットも。その点においては、ベルトでしっかり、かかとを支えられるタイプのものを選ぶといいでしょう。また、かかと部分のベルトが可動式になっているサンダル(クロックスタイプ)なら、ホールド感も高いうえに、手を使わずに履くことができるため、履きやすさの面でもお勧めです。
【スニーカータイプ】
スニーカータイプのメリットは、なんといっても動きやすく、脱げにくいこと。歩いたり走ったり、職場で動き回ることが多いなら、スニーカータイプがおすすめです。
ただし、急いで脱ごうとすると、少し手間取るため、履いたり脱いだりすることが多い場合は、スニーカータイプは不向きかもしれません。
【スリッポンタイプ】
スリッポンタイプのナースシューズは、履いたり脱いだりが一番しやすいのが特徴。入浴の介助や、靴を履き替える場所を、頻繁に出入りするようなお仕事に向いています。ただし、スニーカータイプと違い、うっかり脱げてしまうこともあるので、走ったり動き回ったりするときには注意が必要です。
■ナースシューズは、素材も大切!
ここからは、お悩みに合わせた、素材を見ていきましょう。
【疲れやすい、むくみやすい : EVA素材】
疲れやすい、むくみやすいとお悩みの方は、靴底に、ゴム素材よりも軽量な“EVA素材”を使用したものがおすすめ。ただし、少し滑りやすくなるデメリットがあるので、滑りにくく、一歩一歩を安定させたい方には、ゴム仕様の靴底向いています。ただし、こちらはキュッキュッと音が出やすいため、夜勤時には不向きかもしれません。
【蒸れやすい : メッシュ素材】
蒸れやすさでお悩みの方は、メッシュ素材のものや、サイドに穴があるエアスルー機能がついているものが◎。通気性が良いので、長時間の勤務も安心です。
さらに防臭にこだわりたいのであれば、抗菌・制菌作用のあるタイプをチョイスしてみましょう。
■あなたにピッタリのナースシューズはどれ?
一口に看護師といっても、役割や環境、勤務している科などによって、どのような動きをするかが変わってきます。自分の仕事内容や、改善したいポイントを考えて、サイズや実際の履き心地をたしかめれば、ピッタリのナースシューズを見つけられるはずですよ。