立つ鳥跡を濁さず。仕事を辞めたいときに読むコラム

コラム辞めたい退職

仕事を辞めたいと思っていても、周りの人に与える影響を考えると、不安が大きかったり、なかなか言い出せなかったり……ということはありませんか？

そこで今回は、仕事を辞めたいときの心の整え方や、スムーズに退職するための方法をご紹介していきましょう。

■仕事を辞めたいけど、言いだせない

仕事を辞めたいと思っているのに、なかなか言いにくいと感じるのは、周りの人に迷惑がかかるのでは……と、考えてしまうからかもしれません。しかし、そう考えるのは責任を持って仕事をしているからこそ。自分のことだけでなく、周りの人や仕事もしっかり見ている証拠ですし、とても立派なことだと言えます。

とはいえ、退職したいと感じているときに、無理をして我慢していると、後悔が伴うことも。そこで、仕事について悩んだらまず、「自分を大切にする」という視点で考えてみましょう。

自分を大切にして賢い選択をすることは、自分以外の人を大切にするためにも繋がります。また、退職届を提出しようと思うに至る原因が、職場の人間関係にあるならば、職場を変えてみるという選択肢もあるでしょう。

仕事は「人間関係」が大きなウエイトを占めるので、「仕事を辞めたい」と考えている原因も、主に人づきあいという場合も多々。仕事をする意欲自体があるのであれば、経験を活かせる職場に転職するというのもひとつの方法です。

どのような選択をするかは、ひとりひとりが決めるべきこと。「立つ鳥跡を濁さず」ということわざを意識して、スムーズな退職を目指してみませんか？

お世話になった方々に迷惑をかけないような「去り方」を心がければ、素敵な人生の再スタートが切れるはずですよ。

■退職まで残り1ヶ月を上手に過ごす方法

退職を切り出すまでの間、「いつ、どのように切り出すべきか」「退職を申し出た後、職場で気まずくならないか」など、不安や疑問も多いことでしょう。実際のところ退職届は、遅くとも1ヶ月前までに提出することが一般的です。ただしこの時、たとえあなたが退職を申し出たとしても、それは気まずくなるような出来事ではなく、未来への第一歩です。堂々と、新しい道へ進みたい旨を報告してくださいね。

さて、退職届も出して、新しい職場への期待も高まるところではあります。しかし、まずは現状の整理が最優先。今の職場での業務をやり遂げるためにも、退職まで残り1ヶ月の「退職準備」についてしっかり考えておきましょう。そこでここからは、退職準備期間を上手にやり過ごす、心得を確認していきます。

【退職準備の心得　その1】患者さんと仲良く成り過ぎない

「退職準備期間」の過ごし方としては、患者さんと仲良くなりすぎないことも大切と言えるでしょう。

なぜなら、心の支えとまで感じるほど仲のいい看護師さんが退職して病院を去るとなると、患者さんが不安や寂しさと言ったストレスを感じてしまう可能性もあるからです。特に重病の方や、入院が長い患者さんの場合はなおさらのこと。場合によっては、次に担当する看護師さんへの引き継ぎ作業がスムーズにいかなくなるかもしれません。

【退職準備の心得　その2】「もうすぐ辞めるから」を言い訳にしない

「もうすぐ辞める」という理由で、日常業務のちょっとしたことを誰かに任せてしまったり、ミスの言い訳にしたりしないことにも注意が必要です。心得るべきはまさに、「立つ鳥跡を濁さず」。

自分に与えられた仕事、業務を最後まで真っ当することは、看護師だけでなく、社会人として大切なルールです。お世話になった職場にしこりを残さぬよう、細心の注意を配りましょう。

【退職準備の心得　その3】医療関係者は縦横につながっている

医療関係職場へ転職する予定があるならば、現状に不満があったとしても、態度に出さないことも大切です。なぜなら医療関係者は、縦横のつながりも深いから。

医療業界では医師同士が学会等で知り合っていることはもちろん、新しい職場に今の職場の先輩看護師の同級生がいる、なんてことも珍しくはない話ですよね。看護師の方にとって、このような繋がりがあることは、ごく自然なことだと思いますが、いざ気持ちが高まっている時には、そのような背景を忘れてしまいがちです。

そのため、つい気を抜いた時の言動が“不満ばかり言う看護師”“怠慢な看護師”など、人から人への伝言で悪いイメージに伝わってしまうことも･･･。ですので、今の職場での態度も最後まで気を抜きすぎず、行動や発言に十分注意をしましょう。、“「もうすぐ辞めるんだし、最後くらい言いたいことを言っても……」と感じることがあるかもしれませんが、そこはグッと我慢です。患者さんや職場の人たちの感情を刺激しないようにして、スムーズな退職を目指しましょう。