びわ茶は、古くからある薬草茶のひとつ。どちらかといえば、地味なお茶ではありますが、びわの葉は、薬効の宝庫ともいわれているのをご存知ですか? 忙しい毎日を過ごす看護師のみなさんも、びわ茶習慣をはじめてみてはいかがでしょう?
■びわ茶について
びわ茶は、びわの葉からつくられており、商品によっては、びわの種もブレンドされているものもあります。びわの葉は、生薬名を枇杷葉(ビワヨウ)といい、古来より中国やインドで病気の治療に利用されてきました。その効果は、咳止め、鎮痛、利尿、整腸、滋養強壮と幅広く、現代では、高血圧、糖尿病、アトピーや花粉症などのアレルギー症状、さらにはガン治療にも使用されるほどです。びわの葉は、そのエキスを肌につけたり、温灸として利用したりすることも可能ですが、もっとも手軽な摂り方は、びわ茶! すっきりとした味わいで温かくても、冷たくても飲みやすく、お酒好きの方は、焼酎と割って飲んでもおいしくいただけます。
■ダイエットティーとして飲む
びわ茶が人気な理由は、そのダイエット効果にあります。びわ茶には、整腸作用と利尿作用があるため、便秘解消やむくみ解消に一役買ってくれます。このダイエット効果は、びわの葉に含まれるサポニンやタンニンのおかげ! サポニンには、一般的に脂肪の蓄積を抑える効果や血流改善効果があり、タンニンは、整腸作用が期待できる上に抗酸化作用もあります。そして、カリウムやマグネシウムが含まれているため、これらのミネラルがむくみや便秘解消を後押ししてくれるのです。
■健康茶として飲む
びわ茶を飲み続けているうちに、花粉症が軽くなったという方や、アトピーも緩和されたという方も少なくないようです。また、古くから、咳止め効果が知られているびわ茶は、のどが弱い、喘息があるという方にもおすすめ。炎症を抑える効果が期待できるので、こういった症状の改善が期待できます。びわの葉は、漢方理論でみると「平」性の性質があります。「平」の性質をもつ生薬や食品は、おだやかながら、熱を取り除き、内部を温めるという2つの作用があるので、冷え症の方にも、暑がりの方にも、症状に合わせた効果を発揮してくれます。
■びわの力をもっと知ろう
びわの葉や種に含まれるアミグダリンという成分には、抗ガン作用があることがわかり、現在では、ガンの治療や予防にも利用されてきています。びわの葉は万病に効く民間療法として広く利用されてきました。その療法は1500年ほど前に中国から伝わり、いまでも、温灸療法や湿布など、自然療法として用いられています。また、女性にはうれしい美容効果も。シミのもとであるメラニン色素の産生を、抑制する効果があると、現在研究されています。今後は、もっともっとびわの葉に秘められた力が明らかになってくることでしょう。
びわ茶は、くせのないすっきりとしたお茶なので、継続しやすいのも魅力のひとつ。ぜひみなさんも、びわ茶で美しさと健康的な生活を手に入れてくださいね!