自宅で本格派！ちょい足しするだけで簡単にできるスパイスカレー

カレーコラムスパイスレシピ健康美容

カレーといえば、自宅でも外食でも人気のメニューですよね。多忙な看護師のみなさんにとっても定番メニューかもしれません。そんなカレーですが、ときには自宅でレストランのようにスパイスを取り入れた本格カレーを作ってみてはいかが？　慣れ親しんだ市販のルーとは、ひと味違うスパイスを使ったカレー。簡単にできるのに、スパイスが持つ美容と健康効果をGETできるのでヘビロテ必須のレシピです！

■カレー事情いろいろ

カレーと聞いて思い浮かべるのは、どんなカレーですか？　市販の固形ルーからつくるようなカレーを思い浮かべる人が多いかもしれませんね。このカレーは、「欧風カレー」と呼ばれるもので、実は日本人による、日本人のためのカレーです。明治時代に、カレー粉と小麦粉、玉ねぎと肉が入ったカレーとして生まれ、日本人の好みに合うよう、進化してきました。この欧風カレーのおいしさのポイントは、フォンドボーやブイヨンの「うまみ」です。一方、日本におけるインドカレーといえば、中村屋カレー？　という方も、いらっしゃるかもしれませんが、最近ではインド料理屋さんも増えて、ナンをつけて食べる、さらっとしてスパイスのきいたカレーも、すっかりおなじみになりましたよね。

■カレーに使われるスパイス

今回ご紹介したいのは、欧風カレーよりもインドカレーに近いスパイスカレーです。このカレーは、小麦粉を使わず、スパイスを組み合わせてつくります。使われる定番スパイスは、香りづけの役割があるクミン。色づけにはターメリック(ウコン)、辛味には赤唐辛子のレッドペッパーやカイエンペッパーなどが代表的です。つくるときの参考に、併せてスパイスをご紹介しましょう。

カルダモン：独特な香り。チャイにも使われる

コリアンダー：パクチーや香菜のこと

クローブ：お肉のくさみ消しに

ナツメグ、メース：種子のまわりの皮がメースで、種子の中の仁がナツメグ

カシア：シナモンとも言わるが、厳密には、シナモンはスリランカ産のセイロンシナモンで、カシアは中国、タイ、ベトナムで栽培されているもの

ちなみに、ガラムマサラは、シナモン、クローブ、ナツメグを基本にしたミックススパイスのことを言います。

■スパイスの健康・美容効果

カレーに使われている多くのスパイスは、漢方薬にも使われていたりします。となると気になるのが、その健康や美容への効果ですよね。今回は、タイプ別におすすめスパイスをピックアップしました。

・食欲不振などの胃弱におすすめのスパイス

生薬の独特な香りや味は、胃腸の働きを整えてくれます。このような効果のある物を健胃薬といい、クミン、コリアンダー、クローブ、ローリエなどに、このような効果が期待できます。暑くて食欲がないときや「胃腸が弱っているな」と感じたときにおすすめです。

・ダイエットにおすすめのスパイス

ターメリックやナツメグは、胃腸の働きを整え、便秘にも効果のあるスパイスですので、ダイエット中のあなたにおすすめ！　また、体脂肪の燃焼を助け、血行を促進してくれるレッドペッパー(赤唐辛子)も、ダイエットの強力なサポーターとなりますよ。

・美肌におすすめのスパイス

便秘にいいと紹介したターメリックやナツメグは、美肌になりたい方にもおすすめです。これらのスパイスは、デトックス作用を促進してくれるのです。老廃物を体外に排出して代謝が上がれば、お肌のターンオーバーも正常なサイクルに！

・体臭、口臭予防におすすめスパイス

カレーに使用されているスパイスの中には、体臭や口臭予防に効果的なものもあり、その代表がコリアンダーやカルダモンです。他のスパイスとの相乗効果で、体内のデトックス効果も高まるので、体臭予防にも一役かってくれますよ。

■スパイスをプラスして簡単本格カレー

スパイスの健康・美容効果は高く、ぜひ取り入れたいところですが、一からスパイスを使った本格カレーを作るのは家庭では困難です。材料費もかかってしまいますし、何より料理時間が大変です。そこで本格的な味を手軽に楽しむために、いつものルーを使ったカレーにスパイスをプラスしてみてはいかが？　スパイスだけで作ったカレーには及びませんが、スパイスの効果を取り入れる上で手軽なのが挑戦しやすいポイントです。

初心者にオススメの調理法は、ルーを使ったカレーの仕上げにスパイスを入れる方法。スパイスを少量加えるだけで、風味を楽しむことが出来ます。4人前のカレー量なら投入するスパイスと量は、クミン大さじ2／3、コリアンダー大さじ1、ターメリック大さじ1／2。すでにブレンドされているガラムマサラを使って、より簡単に仕上げるのも◯。この場合、小さじ1〜2を入れましょう。スパイスを入れたら味をなじませるために、10分ほど煮込めば完成です。