【氏名】 A・Tさん
【資格】 正看護師、保健師、養護教諭
【略歴】 学校保健(大学保健室)
【環境】 学生4000名、教職員400名、保健師又は看護師2名体制
担当コメント
未経験から学校保健にチャレンジしたA・Tさん。OJTでの先輩保健師からの学びと高度救命救急センターでの経験を活かして活躍し、今ではリーダー的な役割を担っていただいています。
インタビュー実施:2023年4月
【質問1】パソナに登録していただいたきっかけを教えてください。
看護大学卒業時に看護師と保健師の両方の資格を取得し、臨床で10年ほど看護師として勤務しました。2年前に結婚を機に東海地区から関東圏へ転居したのですが、ちょうど東京オリンピックの頃でオリンピックの求人を探しているときにパソナを知りました。保健師の仕事にもともと興味があったので、オリンピック後に改めてパソナでお仕事探していたところ、大学での学校保健のお仕事があり、是非チャレンジしてみたいと思いパソナに登録しました。
【質問2】「学校保健師」の仕事内容を教えてください。
学校保健のお仕事は大きく分けて二つあり、一つが学生対応でもう一つが教職員対応です。
学生対応では主に急病者の対応や、学生の健康診断準備から事後措置、メンタルに起因する体調不良で来室する学生のお話を聞いたりしています。
教職員対応では主に教職員健康診断の事後措置と産業医面談対応、急病者の対応を行っています。
【質問3】1日の業務の流れを教えてください。
9時に出勤し環境整備を行い保健室の開室準備を行います。
来室や電話で学生から様々な問い合わせや連絡が入りますが、怪我の処置や体調不良時の休養希望、感染症報告や健康診断の2次検査報告など適宜対応しています。急病人が発生した時には教員や職員から呼び出し連絡が入りますので、教室等に駆けつけて対象者の状態を把握し、必要な時には救急搬送する場合もあります。コロナ罹患者の大学への感染症報告も業務の一つです。
学生対応の無い時間帯は健康診断の事後措置など事務的な作業が多いです。
また、学生・教職員ともに感染症対策の周知を呼びかけたり、時期に応じて健康増進情報提供を行うため、時間を見て資料の準備を行っています。
【質問4】今のお仕事に就いたきっかけを教えてください。
高校生時に養護教諭になりたいと思っていて、養護教諭の免許を取る上で看護師の知識と資格を持った養護教諭になりたいと思い大学の看護科へ進みました。養護教諭になる前に看護師の経験がある方が良いと思ったので主に救急病棟で看護の経験を積みましたが、3次救急で生死を彷徨うような状態になった方の対応をする中で、多くの方が生活習慣や健康に問題を抱えていることがわかり、予防の大切さを知りました。また大学生くらいの方が自殺未遂で搬送されてくるのも大変多く、思春期でメンタルヘルスに問題を抱えている方も多く、メンタルサポートをしたいと考えるようになりました。もともと持っていた保健師の資格を活かしたいという点と高校生の時の夢だった保健室で働きたいという夢が合致したのが、私にとっては大学での学校保健でした。
【質問5】「学校保健師」のお仕事のやりがいは何ですか?
保健室に来る方は怪我をしたり何か病気があったりとかする方がほとんどなんですが、お話を伺うことで笑顔で帰ることができたり、救急車で搬送された後に良くなりましたという報告があって、元気になられた姿を見る事ができた時とてもやりがいを感じます。
【質問6】これまでのどんな経験が、いまのお仕事に活かせていますか?
救急での看護師としての経験が急病者の対応に役立っていると思います。
また、オリンピックの組織委員会で働いた際に、医療事務のようなお仕事で事務処理も多かった為、同様に事務処理も多い学校保健においてもそこでの経験が活かされていると感じております。
【質問7】どんな方にオススメなお仕事ですか?
臨床の看護師の経験しかないと学校保健には踏み込みにくい印象を受けるかもしれませんが、看護師の資格があってこそ異常に気づく事もでき、また急病人の対応においては力を発揮できます。学生への関わりや健康教育をしてみたい人にはとても良いお仕事内容かと思います。私は予防という視点で産業保健の方にも興味があったのですが、産業保健は経験が必須の案件が多く、一方で学校保健は経験が必要無かったので、未経験ではあるもののチャレンジができました。私も未経験から始めていますので、是非興味のある方はチャレンジして頂きたいです。