石田佳奈子さん
アメリカの看護大学を卒業後、現地の有名病院等で約5年勤務。帰国後、日本の総合病院に勤務し、パソナメディカルのトラベルナースとしても活躍。9月からアメリカの大学院に再入学し、ナースプラクティショナーの資格を目指す。
国際派ナースとして活躍中の石田さんに、看護師としての働き方や夢などをインタビューさせて頂きました。
【質問】パソナメディカルに登録しようと思った理由は何ですか?
石田さん:今年の9月から、アメリカの看護大学院に進学することが決まっており、実家である鹿児島に帰りました。その際、近隣での単発の仕事を探していたのですが、それがパソナメディカルに出会ったきっかけです。トラベルナースの仕事を紹介して頂けるという点、そして高収入かつ短期で働ける点、何よりも渡米前に日本の病院を経験できるということが登録をした最大の理由です。色々な経験が出来てラッキーでした!
【質問】アメリカで看護師資格を取得したきっかけは何ですか?
石田さん:高校、大学と学生時代を主にアメリカで過ごした私。もともと、アメリカの大学ではNFLやNBAなどのプロスポーツ選手をサポートするアスレチックトレーナーを養成する学校で、スポーツ医学を学びました。このジャンルでは、アメリカが10年ほど進んでいると言われています。しかし、スペシャルなジャンルであり、非常に難関。加えて、アメリカのプロスポーツ選手は想像を絶する巨体です(笑)。アメリカ人と比べて体力のない私は、卒業後にアメリカの看護大学に再入学し、ナースの道を選択しました。運よく現地の有名病院ICUで勤務でき、その後も在米日本人向けクリニックにて勤務し、様々な経験を積めたのです。
【質問】日本とアメリカの看護師の違いは何だと思いますか?
石田さん:誤解を恐れずに言ってしまうと、“プロ意識”です。皆さんご存知のとおり、日米では医療に関する法律も違えば、看護師ライセンスの違いもあります。そのような違いがあるにせよ、アメリカの看護師の方が、より能動的に医療に取り組んでいる印象が私にはあります。
日本では医師領域に該当するような医療行為も、ライセンスによっては看護師が行っている領域が多数あり、より上を目指しているプロ意識の高いナースが多いと思います。それに見合った高給でもありますしね。もちろんそれだけの勉強もしますし、医師からの信頼感もより高いような気がします。そして、結婚して退職するナースは殆どいません!(笑) ナースに限らず、日米の女性の働き方の違いかと思いますが。
【質問】将来の夢は何ですか?
石田さん:この8月末から渡米し、公衆衛生のスペシャリストを目指すために、アメリカ大学院でナースプラクティショナーを取得します。資格取得後、3年ほど現地の医療現場の経験を積んでから、日本に戻る予定です。帰国後は、まだ法整備されていないかもしれませんが、日本の看護大学・大学院にて、このジャンルでさらに上を目指す看護師の教育に携わり、看護教育のステージから日本の看護レベルの向上に取り組み、行く行くは未来の日本医療に看護師として貢献できれば本望です。日本の看護・日本の医療をさらにより良く変えたいと思っています!
【質問】アメリカでのライセンス取得を目指す日本の看護師さんにアドバイスをお願いします。
何と言っても、まず必要なことは英語です! チーム医療という言葉のとおり、アメリカでも現場のコミュニケーションは最も大切です。そのために、やはり英語が必要不可欠。具体的な目安としては、昔のTOFELで600点、iBTで100点といったところでしょうか? 日本もアメリカも医療の基礎は同じなので、興味と好奇心を持って、オープンマインドになればどこでもやっていけると思います。
一番大切なことは、恥ずかしがらず、失敗を恐れず、伝わると思い込んで思いっきりぶつかることです。(笑) 私もまだまだ夢の入り口、夢は大きく持って共にがんばりましょう! Japanese nurse be ambitious!
―石田さん、ありがとうございました。