保健師の仕事に興味をもったあなた。保健師はどんな仕事? 転職活動って難しい? 気になることがたくさんありますよね。そこで今回は、保健師の仕事内容、転職のきっかけ、メリットなど、気になるアレコレを体験談と共にまとめました。
■看護師と保健師の業務の違い
看護師と保健師の仕事をざっくりと表現すると、看護師が「病気や怪我をした人が治るための手助け」をするのに対し、保健師は「病気や怪我をしないための手助け」をするお仕事となっています。
■転職理由や転職のメリット
1.看護師→保健師の場合
看護業務で患者と接するなかで、「退院後も生活習慣を見直してほしい」「生活を整えれば、この病気で通院することはないのに……」といった思いを抱く方も多いもの。こういった観点から「疾病予防」に興味を持って、「疾病予防」「健康維持増進」にアプローチできる保健師への転職を考えるケースも多いようです。
いままでの看護業務で培った経験を活かし、新たな活動が展開できるのは素晴らしいことですよね。また、労働環境が良くなるというメリットも。夜勤がない・定休日がしっかりある、というのは長期的に仕事を続けやすく、とても魅力的です。
2.保健師→保健師の場合
産業保健師と一言に言っても、勤務先の企業・事業所によって対象者層(年齢、性別、労働時間や業務内容など)によって、顕在化される健康問題はさまざまです。生活習慣病、メンタルケア、労働環境改善の働きかけなど、関心ある分野が変化し、転職するケースもあるようです。
また、労働環境や待遇面での変化を求めての転職や、家族の引っ越しなど環境的変化による転職も。みなさん、転職理由はここによって異なるようです。
■体験談紹介
・看護師から、広告代理店の産業保健師となったAさん(29歳)
「看護師として病棟勤務し、糖尿病患者の日常生活指導、心筋梗塞後の患者ケアなどを担当してきました。患者は働き盛りの40~50代の方が多く、日常からの予防的支援に携わりたいと感じ始めたんです。
そして、看護師になって4年目で、保健師への転職を考えました。転職活動の方法もわからないため、まずは人材会社に登録。丁寧にヒヤリングしていただき、希望に見合った企業を見つけることができました。看護師経験を活かしながら従業員の健康管理を実践できているので、本当に転職してよかったです」。
・引っ越しを気に転職したBさん(36歳)
「業保健師として某企業に7年勤めました。保健師としての仕事を一通り実践できるようになりましたが、結婚・引っ越しを期に退職。新天地でも、やはり大好きなこの仕事をしたいと思い、転職活動を開始しました。
ハローワークや求人情報を探すも、思うような求人はなく……、活動を始めて1ヶ月くらい経ったころに、人材会社に登録・相談しました。すると、非公開求人などがたくさん! 面接での対策なども終えていただき、無事転職することができました。
■保健師として活動を始めるためには?
保健師は求人数も少なく倍率も高いため、人材会社のプロに相談しながら活動するのがおすすめです。案件のなかには「未経験OK」「期間限定の臨時職員」も多いもの。気になるものはからとにかくエントリーして、臨時職員として経験を積んだ後に、正社員を目指すというのもひとつの方法です。人材会社では、面接対策をフォローしてくれるところも多いので、サポートを受けながら、自身に合った企業を一緒に探してみてはいかがでしょう。