人気職種である保健師の仕事。働いてみたいけど、求人の状況や見つけ方がわからない……とお悩みはありませんか? そこで今回は、東京都内での保健師の求人状況や、転職方法についてご紹介。おふたりの転職体験談と共にまとめました。
■東京で保健師の勤務先にはどんなところがあるの?
保健師として働くにはさまざまな活動領域がありますが、圧倒的に多いのは、都道府県・市町村といった行政領域のお仕事。しかし、東京都での活動領域を全国と比較すると、行政領域の割合がやや少なく、産業領域の割合が多いことがわかります。
(日本看護協会 平成26 年度 保健師の活動基盤に関する基礎調査より)
産業領域とは、主に民間企業や事業所で働くこと。日本の中核である東京では、必然的に企業数が多くなり、大手企業本社集結しているため、企業における保健師の配置も多いと示唆されます。
■東京で保健師の求人はあるの?
東京都では他府県より、産業保健師の求人が出やすい傾向にあります。保健師の求人を多く取り扱う紹介会社の担当者さまにお話を伺うと、こんなこともわかりました。
「地方での産業保健分野では、大規模工場の保健師採用が多い傾向にあると思います。一方、東京では企業の本社が 多いため、必然的にオフィスワークができる可能性が高いですね」。
つまり、憧れの企業で保健師としてオフィスワークできるチャンスが、他府県より多いといえるかもしれません。また、産業領域の保健師であれば、中途採用がある、勤務地が選べる、年齢制限に幅がある、などのメリットも多いもの。年齢や経験年数で諦めてしまわずに、前向きな気持ちをもってチャレンジしていきましょう。
■転職体験談「エージェントとの二人三脚!」
看護師を6年経験しました。生活習慣病を患った患者さんも多く、病気になる以前から健康問題に関わり、一人一人の生活を支えたいという思いから、産業保健師を目指しました。
努力をして資格をとったのはいいものの、転職活動はどうするの? と不安がいっぱい。そんなときに支えになってくれたのが、転職エージェントでした。転職先の勤務地、企業規模、業務の内容、未経験者での面接指導など、さまざまな角度からサポート。希望を言うと、それに沿った案件を紹介してくださり、納得いく1社を見つけることができました。
■転職体験談「後押しされから、転職できた」
産業保健師として活動して10年目になります。50〜60代男性が多くを占める企業で健康管理に携わりましたが、より若い、30〜40代への支援ができればと思い、新しい挑戦として転職活動をする決断をしました。とはいえ、私自身も40代後半。年齢的に難しいかなと思い、転職エージェントに話だけ聞きに行くことに。
すると、私の年齢からでもチャレンジできる求人をたくさん紹介してくださり、自分一人ではできなかった転職活動を進めていくことができました。結局、数社受けた後に採用となり、いまは、前よりいい環境で働けています。
■まとめ
企業数が多く、企業規模も大きい東京であれば、他府県より、産業保健師の求人も出やすいもの。自身で探すというのもひとつですが、効率よく採用されるためには、その道に詳しい人材会社を頼るのが1番かもしれません。東京で保健師の求人を探していらっしゃるのであれば、一度ご相談されてみてはいかがでしょう?