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現役看護師に聞いた!年収の実態。仕事内容や働く場所はどう?

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多くの患者さんを相手に素早く的確な仕事が求められる看護師は、思うように休みが取れない、仕事量に対して収入が少ないなど、デメリットを語られがち。しかし、就職や転職がしやすかったりブランクをおいても復職しやすかったりと、看護師の資格を持っていれば生涯仕事に困ることはありません。なによりも多くの人の役に立ち直接感謝の言葉をかけてもらえる、やりがいを感じられる仕事です。ここでは看護師の気になる年収を、キャリアアップや転職も視野に入れつつ見ていきたいと思います。

看護師の仕事について

一般の方にとって看護師というと、病院で処置や注射をしてくれるスタッフさんと考える方が多いようです。その認識通り、看護師のおよそ7割は病院やクリニックに勤務しています。ところが、看護師の役割は、保健師助産師看護師法で、「療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする者」と定められていますから、その業務範囲は治療の補助だけにとどまらず幅広い業務がありますよね。最近では、看護師の活躍できる場は広がっていて、介護施設や訪問介護ステーション、保健所に勤める看護師もいるのです。

看護師の仕事内容についてはこちらの記事でも詳しく紹介しています

働く場所による看護師の平均年収比較

働く病院の違いによって年収は変わってきます。見比べてみましょう。

勤務場所による看護師の平均年収(月額×12)(税込)

  • 国・・・・・・・・・・3,143,436円
  • 公立等・・・・・・・・3,172,596円
  • 公的医療機関・・・・・3,138,840円
  • 社会保険関係団体・・・3,253,836円
  • 公益法人・・・・・・・3,210,960円
  • 医療法人・個人・・・・3,192,120円

※高卒+3年課程卒の新卒看護師の場合

参考:看護職の給与データ(2017年版)https://www.nurse.or.jp/nursing/shuroanzen/chingin/data/suijyun.html#fig02-1

夜勤のある病棟場合

看護師の勤務体系として忘れてならないのが夜勤です。こちらは1日当たりの加算額。通常勤務の看護師の場合、回数は夜勤、深夜夜勤、準夜勤でも変わってきます。

  • ・夜勤(二交代制)・・・・19,999円
  •  月:4回以内(68.2%)
  • ・深夜勤(三交代制)・・・5,066円
  • ・準夜勤(三交代制)・・・4,149円
  •  月:8日以内(76.2%)
  •  
  • 参考:
  • 2017年度 夜勤実態調査 (6ページ)- 医労連
  • http://irouren.or.jp/publication/%E5%8C%BB%E7%99%82%E5%8A%B4%E5%83%8D606%E5%8F%B7%EF%BC%8817%E5%B9%B411%E6%9C%88%E5%8F%B7%EF%BC%89%E8%A1%A8%E7%B4%99%E3%83%BB%E6%9C%AC%E6%96%87.pdf

2017年 病院看護実態調査 - 日本看護協会
http://www.nurse.or.jp/up_pdf/20180502103904_f.pdf

病院看護師のキャリアによる年収の違い

病院看護師のメリットのひとつが、看護師長、総師長とキャリアアップを目指せる点。責任も業務量も増えますがやりがいは大きく、年収にも大きな差が出てきます。

キャリア別平均年収(月額×12) (税込)

  •  総看護師長(平均年齢54.7歳)・・・・6,148,320円
  •  看護師長(平均年齢48.5歳)・・・・・5,143,620円
  •  看護師(平均年齢39.1歳)・・・・・・4,272,540円
  •  准看護師(平均年齢46.4歳)・・・・・3,618,288円
  • 参考:人事院 平成29年職種別民間給与実態調査の結果
  • http://www.jinji.go.jp/kyuuyo/minn/minnhp/min29_index.htm

看護師の年収は、持っている資格によっても変わる

勤務する病院によって、専門看護師などの資格を所持していると手当がつくことがあります。手当の金額の一例を紹介します。

  •  認定看護師・・・・3,000~20,000円/月
  •  診療看護師・・・・60,000円/月 など
  • 参考:https://www.hosp.go.jp/~tohkai/recruit/nurse/

また、金額ははっきりしませんが、保健師・助産師手当をつけている病院も見受けられました。看護師として働いている方の場合は受験資格があります。資格取得をするには学校へ通う必要がありますが年収アップの方法のひとつとして保健師や助産師の資格取得を検討してみてはいかがでしょうか?

  • 参考:日本看護協会 2012 年 病院勤務の看護職の賃金に関する調査報告書
  • 6.保健師・助産師の賃金処遇
  • https://www.nurse.or.jp/home/publication/pdf/2014/chingin-2012.pdf

保健師の資格についてはこちらの記事でも詳しく紹介しています

40代看護師の実際年収は?

今回は30代後半で看護専門学校へ行き看護師資格を取った女性にインタビューをしました。長い所では4年間ほど勤めた病院もありますが、休職や転職などを経て、現在の病院に勤めるようになって4ヶ月ほどとのことです。勤続年数によっても大きく金額が変動しますので、一例として参考にしてみてください。

質問1:働いている場所について教えてください

以前は三次救急病院で4年ほど働いていましたが、現在は医療療養型の病院に転職し、3ヶ月ほど勤務しています。

質問2:1ヶ月の勤務時間・内容を教えてください。

1日7.5時間ほどで20日間勤務です。
夜勤は現在入れていません。
働いている病院では、月に3回は希望休を申請することが出来ます。

質問3:1ヶ月の給料・年収・ボーナスについて教えてください

基本給21万+住宅手当など様々な手当てが付き合計で26万ほど。
今は夜勤を入れていないですが、夜勤は一回につき15,000円の手当が付きます。
さらにここにボーナスなどが加算されます。年収は3,600,000円ほど。勤務を始めてまだ日がないですが、勤続年数が増えていけば昇給もあるので同じ病院でも給与には差が出てきます。

質問4:勤務内容と、年収に満足していますか?

今の病棟では、看護師の人数が少ないので、自分が受け持つ部屋の数が増え少々忙しいと感じています。そのような忙しい時には、もう少しお給料が上がってくれれば、と感じることもありますが、今の職場に勤め始めてまだ数ヶ月なので、ある程度納得はしています。勤続年数が増えていけば、昇給やボーナスもあるし、夜勤をすれば手当も出るのでなんとか生活していける額面だと感じています。

質問5:今後の仕事についてなにか考えていることはありますか?

今の職場に転職してまだ日が浅いので、しばらくは働き続けたいと思っていますが、将来的には老人医療に携わっていきたいと思っています。

このように、キャリアや働く医療機関、勤続年数、夜勤の回数によっても年収は大きく差があるようです。

看護師の資格を生かし、年収をアップさせるには

長く看護師を続けていると考えるのは、やはり年収アップ。勤務年数が増えるにつれてベースアップする病院が多いのですが、中には20年間同じ年収のまま働き続けているという看護師もいます。長く勤務すればするほど責任も仕事量も増えるのに、対価として戻ってこないのでは寂しく感じてしまいますね。

大きな病院ほど好待遇

看護師の収入は、大きな病院ほど金額が大きくなるようです。日本看護協会で発表している2017年の病床規模別の給与額を見てみましょう。

参考:https://www.nurse.or.jp/nursing/shuroanzen/chingin/data/suijyun.html

勤続10年の看護師を見てみると、500床以上の病院では収入平均は約34万円、99床以下の病院では収入平均が約31万円。
また、大きな病院には、病院独自の保育所を設置しているところもあります。女性が出産すると、子供の預け先にたいへん困るもの。その点病院に併設されている保育所であれば、お迎えの時間を気にすることなく業務に集中できますね。

大病院ならでは。キャリアアップのための研修制度や充実した新人教育

日々発展を遂げている看護の現場。毎日忙しく業務をこなしながらも日々勉強を続けている看護師は少なくありません。この点でも大病院ほど制度が整っており、院内で研修を受けられる体制が整っています。

参考:https://www.hosp.go.jp/~tohkai/about/education/nurse.html

転職サイトも見てみよう

上に挙げてきた年収や月収は、日本全国の平均額を算出したもの。お住まいの地域の看護師の収入とは、大きくかけ離れているかもしれません。自宅近くで看護師として働ける勤務先での給与を比べてみるなら、医療や看護職に特化した転職サイトを使ってみるとよいでしょう。エリアや職種で絞りこめる検索機能があるサイトなら、一度に多くの求人がヒットして、簡単に見比べられます。

パソナメディカル

パソナメディカルは、人材会社として40年以上の歴史があるパソナが運営する、医療業界の求人を集めた転職サイトです。病院だけでなく福祉施設、学校、企業などの勤務先を絞って探したり、全国各地にあるパソナの拠点に足を運び、顔を合わせて相談したりすることもできます。

看護師の転職についてはこちらの記事でも詳しく紹介しています。

まとめ

看護師の年収は、勤務先によっても所持している資格によっても大きく変わることが分かりました。年収アップを目指すために資格取得を目指すのはもちろんですが、転職も視野に入れて転職サイトを活用したり、様々な病院の求人情報などを見てみるとよいでしょう。

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