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保健師になるために大学に通うメリットやデメリットとは?

キャリア保健師大学

保健師資格があると、行政保健師や産業保健師など、病院以外のいろいろな場所で活躍することができ、近年では、保健師を目指す方も増加傾向にあります。

保健師になるためには、大学で学ぶか、専門学校で学ぶか選ぶことができるので、どちらが総合的に見て良いのか、疑問に思う方も多いのではないでしょうか?

さらに、学生・社会人・看護師資格保有者など、保健師になりたいと思う方の経歴や背景もさまざま。そこで今回は、保健師になるために大学に通うメリットやデメリットに注目。以下のような対象者に向け、その方法をご紹介していきます。

・すでに看護師資格を持っている方
・看護師資格を持っていない学生(高校生・専門学校生・大学生など)
・看護師資格を持っていない社会人

また、看護師・保健師養成専門学校に通う場合のメリット・デメリットについては以下の記事で紹介しているので、本記事と併せてご確認ください。

別記事:保健師になるために看護師・保健師養成専門学校に通うメリットやデメリットとは?

■保健師になるための大学とは?

保健師になるための大学とは、看護系大学のこと。ご存知の方も多いと思いますが、保健師資格を持っているだけでは、資格保有者として働くことができません。保健師資格と同時に、看護師資格を保有している必要があるからです。

そのため、看護師教育過程のある大学を卒業し、看護師及び、保健師国家試験を取得する必要があります。

しかし、看護系大学に入って、全員が保健師教育課程に進むことができるのかといえば、そうではありません。以下のように保健師教育課程を全員履修できる大学と、制限のある大学があり、大学の多くが「選択制上限あり」となっています。

・全員必修:大学に入学すれば全員必修科目として保健師教育課程が受けられる
・選択制全員可:保健師教育課程を選択した全員が履修できる
・選択制上限あり:保健師教育課程を選択したくても、履修人数制限がある

看護系大学に入って保健師資格をとりたいのであれば、これらの保健師教育課程の履修がどのような体制になっているのか、事前に確認しておきましょう。

■「すでに看護師資格を持っている方」が看護系大学に通う場合

すでに看護師免許を持っている方が保健師になるために大学に行く場合には、大きく分けて、2つの方法があります。

1.一般入試を受けて、4年間通学する
2.編入学試験を受けて、3年次から入学し、2年間通学する

看護師免許を持っている方は、通学期間や学費を考慮し、2の方法をとることが多いようです。対象としては、看護短期大学や3年制の看護専門学校を卒業、または卒業見込みであることが条件になります。

ただし、編入学試験は一般入試にくらべて狭き門。そして、保健師教育課程がある大学でなければなりません。

また、保健師教育課程がある大学も、その多くは、保健師課程に「選択制上限あり」となっています。なるべく良い成績を収めて、保健師課程を履修できるようにしなければなりません。

万が一、編入学試験に通らなかった場合には、看護系大学の一般入試を受けて4年間通学をすることも可能です。ただし、そこにかかる学費や期間を考えると、やはりそのメリットは少ないかもしれません。

・「看護師資格を持っている方」が、看護系大学に通うメリット・デメリット

メリット
・卒業時に学士(看護学)の称号が得られる
・卒業後に大学院に進学することもできる

デメリット
・保健師教育課程のある専門学校に通うより費用や時間がかかる
・編入学試験を受け、合格する必要がある
・保健師教育課程が選択制の大学は保健師教育課程の履修の必要がある

ちなみに、看護師になるときに、すでに看護系大学を卒業している場合には、大学院(2年)に通って保健師資格を取得することも可能です。

■「看護師資格を持っていない学生(高校生・専門学校生・大学生)】が看護系大学に通う場合

高校生、専門学校生、看護系大学以外の大学の在籍者や卒業者が、保健師になりたいと思って大学に行く場合は、看護系大学に入学をする必要があります。

ただし、大学の卒業見込みの方や、すでに他大学を卒業し学士を持っている方は、大学の2年次編入という制度があり、編入学試験に合格すれば、看護系大学の2年から入学することができます。

ただし、編入学試験の募集人数は、若干名である大学がほとんど。そのため、それ相応の受験対策が必要となり、保健師教育課程のある大学を選ぶ必要があります。

・「看護師資格を持っていない学生(高校生・専門学校生・大学生)」が看護系大学に通うメリット・デメリット

メリット
・大学を卒業することで学士(看護学)の称号が得られる
・卒業後は大学院に進学することもできる
・専門学校での学び比べて広い分野の科目や、体系づけられた看護学を学ぶことができる

デメリット
・専門学校にくらべて費用がかかる
・大学に入学しても保健師教育課程が選択制の学校だと、履修が認められなければならない

■「看護師資格を持っていない社会人」が看護系大学に通う場合

通う方にどのような学歴があるかにもよりますが、高校卒業以上であれば、看護系大学の社会人入試を受けることができます。

先ほど紹介した、2年次学士編入学の募集数よりも多くなるものの、この募集人数も若干名であることが多く、大学も限られています。そして、その中から保健師教育課程のある大学を選ぶ必要があり、しっかり4年間大学に通わなければなりません。

ただし、大学卒業の学位がある方は、その際に履修した一般教養科目が免除されることもあり、その分在学中に、時間の余裕ができることもあるようです。メリットやデメリットは、前述の「看護師資格を持っていない学生が大学に通う場合」と同様となります。

■おわりに

保健師になるには、専門学校や大学・大学院に通うなどさまざまな方法があります。どの方法を選ぶかは、あなたがどのような保健師になりたいのか、どのくらいの期間や学費を自分に投資できるかによっても異なります。

もし、看護学や保健学などを学問として学び臨床に生かしたい、または、いずれ大学院に行って勉強したいという方であれば、大学を選択するのがベスト。それぞれのメリットやデメリットを総合的に考慮しながら、保健師になるための方法を選択していきましょう。

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