保健師になるには、大きく分けて2種類に方法があります。看護師と保健師の国家試験を同時に受験する方法と、まず看護師資格を取得してから取得する方法です。どんな学校にどのくらいの期間通う必要があるのか、各取得方法のメリットやデメリット、保健師国家試験の難易度や合格率など、その詳細をご説明していきましょう。
方法1.看護師と保健師の国家試験を同時に受験する方法
保健師になるには、看護師と保健師の国家資格を同時に取得する方法がひとつ。ただし、看護師国家試験が不合格の場合、保健師国家試験に合格しても保健師の免許は取得できません。
1.保健師・看護師総合カリキュラム
大学の看護学科で必須科目を習得、または専門学校(4年制)
2.保健師国家試験・看護師国家試験 ダブル受験
3.採用試験に合格すれば保健師として働くことが可能
方法2.まず看護師資格を取得してから取得する方法
保健師になるには、看護師資格を先に取得して、後から保健師資格を取得する方法もひとつ。
1.看護師養成課程
看護系短期大学(3年制)または看護師専門学校など(3年制)
2.看護師国家試験受験
3.保健師養成学校(1年制)または、看護系大学保健師養成課程(3年次編入)・大学院(2年)
4.保健師国家試験受験
5.採用試験に合格すれば保健師として働くことが可能
保健師国家試験って難しいの? 合格率はどのくらい?
年によって差はありますが、合格率はおおむね85%を超えており、比較的高い値を示しています。きちんと勉強すれば、それに見合った成果が得られる試験だと捉えることができるでしょう。
ただし、専門的な勉強を行った志の高い人たちが受験した結果であるため、試験の難易度が低いと評価すべきではありません。
受験者数は、平成20年度からは増加傾向にありましたが、平成27年度以降は減少。これには、大学での保健師カリキュラムが選択制になったことが影響しており、平成26年には16000人余りだった受験者数が、30年には8100人余りと約半数近くとなっています。
また、平成30年の合格者の内訳をみてみると、新卒者がその85%以上を占めており、既卒者とくらべると、新卒者の合格率がかなり高いことがわかります。
参考サイト
https://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/2018/siken03_04_05/about.html
保健師になるには必ず必要とされる看護師の資格。この資格を、いつ、どのように取得するかが、選択の決め手となりそうです。あなたの性格やプランにあった方法を選びましょう。
また、保健師国家試験は新卒者が有利であるとされています。しかし、合格率は比較的高めですので、社会人であっても臆することはありません。やる気があるのであれば、まずは最初の一歩を踏み出すことからはじめてみませんか?