現在病院やクリニックなどで働いている看護師さんの中には、「予防医療」に携わりたい、看護師からのキャリアップ、キャリアチェンジをしたいと考えている人もいるのではないでしょうか。「公衆衛生看護」とも呼ばれ地域社会に住む人々の健康を支える大切な役割を担うのが保健師です。保健師の求人は少なく倍率も高いといわれています。この記事では、保健師へキャリアチェンジや転職を考えている人方に、どのように転職先を探せば良いのか、保健師の求人事情やおすすめの転職サイトをご紹介します。
保健師の資格や働ける場所
保健師として働くためには、資格が必要です。どんな資格が必要なのか、資格を取得するための道のりや働ける場所も合わせてご紹介します。
保健師の資格について
保健師の資格は、まず看護師資格を取得するところから始まります。看護大学や看護学校などで3年以上学ぶと看護師の国家資格を受験できるため、看護師の国家資格を取得したのちに保健師資格も取得しましょう。看護師と保健師の統合カリキュラムが設けられている、大学・専門学校で看護師と保健師の国家資格を同時に取得している人もいれば、看護師資格のみ取得し、いったん看護師として仕事をしてから保健師を目指す人もいます。
▼保健師の資格についてはこちらの記事で詳しく紹介しています
保健師の資格を取るには？看護師からのキャリアチェンジを目指す人必見
保健師の主に活躍する場所
都道府県の保健所や市町村の保健センター、保健所、役所など地域で暮らす人々の健康管理や病気の予防に努める「行政保健師」として。企業などで働く人々の健康管理などに努める「産業保健師」。学校などで生徒や教職員の健康を管理する「養護教諭」と、おもに3つに分けられます。近年では在宅看護や、福祉関連施設などで働く保健師も増えています。
▼保健師の仕事内容についてはこちらの記事でも詳しく紹介しています
【保健師とは】保健師お仕事徹底ガイド！働き方や働ける場所、資格について解説
保健師の求人・転職事情をチェック！
「保健師」という仕事は、求人自体が数少なく、離職率も低いため、見つけづらいといわれています。そのため、求人や転職先を探すときには、少し苦労をするかもしれません。どのように探すと保健師の求人・転職情報が見つけやすいのか、保健師の転職情報をチェックしてみましょう。
保健師の求人は倍率が高い
保健師を目指す人は多く、看護職の資格の中でとても人気が高い資格です。保健師として働ける職場は様々ですが、全体の7割ほどが「行政保健師」として働いています。公務員として働けるので、職場によっても変わりますが、土日は休みで仕事も定時帰りできることがほとんどで、自分の生活を大切にしながら働けると人気があります。安定して働けるため、新しく募集をかけることが少なく求人数も増えません。1つの求人情報が出ると多くの人が応募するため、平成29年度の調査の結果では7倍と、倍率が高いです。
保健師の求人は非公開で募集しているところが多い
「企業」に看護職として雇用される産業保健師の求人は、求人として世に出回る前に非公開で募集していることも多いです。倍率が高くなりやすいので、求人を出した側も選考に時間がかかってしまうのを避けたい、という思いがあるようです。非公開であまり人に知られず募集をかけ、少人数の中から採用するほうが選考は楽ですよね。非公開の募集は必死に探さないと見つからず、応募したくてもできない求人になってしまいます。
保健師の求人はどこで探せる？
・ハローワーク
仕事を探すなら、まずハローワークを思い浮かべる人も多いと思います。先ほど述べたように、産業保健師などは非公開にしている企業も多く、求人数も少ないですが、まずはどんな求人があるか、探してみると良いでしょう。
・看護協会（ナースセンター）
看護協会にも、看護職を始めとして保健師の求人が集まります。職種が絞られており求人が探しやすい、という点がメリットです。しかし、看護師の募集は多いですが、保健師の求人は少なめ。その中でも病院や健診センター、地域包括支援センターなどの求人はありますが、企業の求人はそれほど多くありません。
・知人の紹介
保健師を募集している職場で働いている知り合いに、直接声をかけられるパターンもあります。競争相手がいない場合、多く採用はされやすいですが、知人の紹介ということもあり希望条件を伝えづらく、仕事は見つかったけど仕事内容や条件面に不満を抱えたまま仕事をしなくてはならない…という心配があります。
保健師の求人を探すなら…おすすめは転職サイト
「ハローワーク」「看護協会」「知人の紹介」といった3つの方法で保健師の求人を探す方法をご紹介しましたが、おすすめしたいのは転職サイトです。転職サイトには、3つのメリットがあります。
求人数が多い
求人は倍率が高く、そもそも求人数自体が少ないとお話ししましたが、転職サイトでチェックしてみると保健師を募集している求人が意外とたくさん見つかります。もちろん時期によっても異なりますが、より良い条件の求人が見つけやすいでしょう。
サポートしてもらえる
転職サイトの形態にもよりますが、転職が成功するまで手厚くサポートしてくれます。希望に合わせて良さそうな求人を探してくれたり、より働きやすいように交渉してもらえたり、転職のために必要な面接のスキルを指導してもらえたりといったサポートが受けられるでしょう。
手続きに手間がかからない
転職サイトに登録をするだけで、様々な求人に応募ができます。自分で探すとなると、1つ1つ連絡を取って必要書類を揃えなければいけませんが、転職サイトを通せば手間が省けます。すでに保健師として働いており、日ごろは忙しくて転職活動をする暇がなかなかない…という人も多いと思いますが、転職サイトを使った転職活動なら手間が少ない分スムーズに進められます。
保健師の求人・転職情報を探すためのおすすめサイト
保健師の求人・転職情報を探すときにおすすめしたいサイトが、パソナメディカル(https://www.pasonamedical.com/)です。医療分野を専門としているサイトなので、効率よく求人・転職情報を探すことができるでしょう。
パソナメディカルの特徴
パソナメディカルは「医療人材業界のパイオニア」となり、看護師・保健師などの仕事の紹介や、転職のサポートをしています。医療業界の仕事だけを扱っているので、職探しも探しやすいですよね。登録会に参加して面談を受けると、希望条件にあった求人を見つけてくれますし、パソナメディカルの担当者が勤務先決定まで手厚くサポートしてくれます。また就業後も問題はないかどうかをチェックしてくれるので、安心して働くことができます。
2018年12月現在、「産業保健」を条件として全国で求人が何件あるかを検索してみたところ、63件でした。看護師の仕事を探すよりも数は限られてしまうものの、元々少ない保健師の仕事なので求人数は十分といえるでしょう。
パソナメディカル：https://nr.pasonamedical.com/
▼保健師の転職についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
保健師の転職あれこれ！働く場所や探し方徹底紹介
まとめ
保健師の仕事は、とても人気が高い仕事です。地域や企業で活動している人の健康維持や病気の予防など、多くの人々の健康を支える大切な役割を担い、大きなやりがいも感じられる仕事です。また、ワークライフブバランスがとりやすい、という点もメリットとなっています。求人探しも楽ではないかもしれませんが、早く行動に移して良い条件の求人を見つけたいですね。もっと保健師として働きやすい職場を見つけたい…と考え始めたら、1日でも早く転職活動を始めることをおすすめします。
