実は看護師がもらえる手当の種類はたくさんあることを知っていますか?巷では看護師の給料は高いと思われていますが、実際に現場で働く看護師はどうでしょう。夜勤手当で上乗せされている分、夜勤をやらないと手取りは少ないということもよくあります。しかし、手当がしっかりもらえれば給料アップも難しいことではありません。今後転職する場合には、この手当てについてもよく調べてみてください。今回は看護師がもらえる手当について紹介していきます。
<看護師の手当にはどんな種類があるのか?>
看護師の手当にはさまざまありますが、実際には採用している病院や施設はバラバラです。よく目にするものから、こんな手当てもあるの?と驚きの手当まで、以下のようなものがあります。現在いる職場や今後転職する際に、注意する点もまとめてみました。
・よく目にする手当
通勤手当…通勤の費用に対して支給される手当。自宅から半径〇km以内、自動車通勤の場合、最寄り駅までの最低賃金で計算されるなど、職場によって条件が異なります。
家族手当…扶養家族、配偶者、父母子に対して支給される手当。扶養手当ともいわれます。
育児手当…扶養する子どもの保育施設に預けている場合に支給される手当。
住宅手当…借家・賃貸住宅に住んでいる場合に支給される手当。世帯主かそうでないか、住宅費用が〇万円以上の場合など、職場によって条件が異なります。
看護職手当…看護師という資格に対して支給される手当。
役職手当…主任や師長などの管理職に支給される手当。管理職になると、残業代がつかなくなることもあるため、注意です。
夜勤手当…夜間の勤務に対して支給される手当。2交代3交代、当直制などで相場は異なりますが、夜勤1回につきいくらと決められています。
超過勤務手当…時間外の勤務に関して支給される手当。給与の25%増しを支払うことが労働基準法で定められています。また、職場によってはみなし残業制として、一定の手当を支給しているところもあるので注意です。
休日手当…休日の勤務に関して支給される手当。給与の35%増しを支払うことが労働基準法で定められています。普段の休日に手当はなくとも、年末年始に手当がつく職場もあります。
・少し稀な手当
地域手当…地価物価が高い都市部などで支給される手当。
オンコール手当…緊急の呼び出しに備えて自宅で待機する場合に支給される手当。待機手当などとも呼ばれます。訪問看護、施設、手術室などで適応されていることが多いです。
特殊業務手当…特殊病棟で働く看護師に支給される手当。救命救急センター、精神科などで危険手当とされているところもあります。
皆勤手当…遅刻早退欠勤ゼロの月に支給される手当。
専門職、資格手当…職場によってかなり差がありますが、専門・認定看護師などの看護や医療に関する資格やサービス業としての英会話スキルなどに対して支給される手当。
業績手当…夏と冬の賞与だけではなく、年度末に出る賞与のこと。業績によって変動があるため、賞与が出ない年度もあります。
参考:https://www.nurse.or.jp/nursing/shuroanzen/chingin/guide/basic/5min.html
<手当に関して注意するところ>
今いる職場で手当を増やす方法としては、看護師としてのスキルアップ資格を取得することや、夜勤回数を増やすこと、皆勤賞を狙うなどくらいしかできることはあまりありません。今後、転職する際に手当を含めた福利厚生、給料については予め自分で情報収集をして、紹介会社や職場ホームページと相違がないか、見学時に担当者と詳細をよく確認しておいた方がいいでしょう。
また、一番ネックなのは、職場によって採用している手当の違い、条件の違いがある部分です。手当はいっぱいあるけれど、実は基本給が安く、賞与は少なかったということもあります。月給や年収の総額だけを確認するのではなく、基本給とその他手当はどのように分けられているのか、自分には条件が当てはまるのか、事前に相談することや、給与の明細を確認しておくことが必要です。
看護師がもらえる手当にはさまざまな種類があります。しかし、職場によっての手当の種類や差が大きく、今後転職する際には十分に注意が必要です。まずは、今いる職場の手当をきちんと洗い出してみるところからはじめましょう。もしかしたら、もらえるはずの手当があるかもしれません。手当申請には書類をそろえる場合もあるため、総務課などの担当部署に相談してみるのも方法です。普段から看護師のお給料に関する情報や知識は身に着けておきたいものですね!