看護師は手洗いの回数も多いので、どうしても手荒れの悩みがつきものであり、働き出してから手荒れが酷くなった、手荒れが気になるようになったと感じている人も多いはず。手荒れは放っておくと悪化してしまうので、予防とケアが大切!今回は、手荒れに悩む看護師に向けて、仕事中にできる手荒れ対策についてお伝えします。
■看護師の手荒れの原因は手洗いとストレス
手荒れは看護師の「職業病」と言われているので、 手荒れに悩んでいる人も多いのではないでしょうか?看護師の手荒れが悪化してしまう原因について詳しく見ていきましょう。
ー頻回な手洗いによる乾燥
医療現場では看護師を介して感染を 拡大させてしまう危険性があるため、処置やケアの前後に必ず手洗いを行うことが決められています。
手洗いを繰り返すことによって、手の皮脂が過剰に失われてしまい乾燥した状態になってしまいます。
一度乾燥してしまうと、皮脂が元の状態に回復するまで時間がかかってしまうので、刺激を受けやすくかぶれや湿疹などの症状が見られます。
ーストレスによる自律神経の乱れ
看護師の中には、毎日ストレスを感じながら働いている人もいると思います。
実は、このストレスも手荒れの原因になっています。
不規則な生活や夜勤による睡眠不足などが原因でストレスを感じると、自立神経が乱れてしまいます。
自律神経が乱れてしまうと、交感神経が過度に刺激されてしまい免疫力が低下してしまうなどの症状が見られます。
また、全身の血流の流れも悪くなってしまうため、指先などの皮膚に栄養素などが届きにくくなってしまいます。
そのため、乾燥した手を治すことができず手荒れが悪化してしまうのです。
■私が実践している仕事中にできる手荒れ対策
手が荒れてしまうと治る前に悪化してしまう、と悩んでいる看護師も多いと思います。
手荒れは治すことも大切ですが、手荒れしないように予防することも必要になります。
私が 実践している仕事中にできる手荒れ対策を見ていきましょう。
ーパウダーフリーのゴム手袋を使う
病院にはパウダーフリーの手袋も置いてあるので、パウダーによる手荒れが気になる人は、パウダーフリーのものを使うことがオススメです。
処置で使用するゴム手袋には、手袋にパウダーが含まれているものもあり、手袋の装着をスムーズにさせるだけでなくベタつきを防ぐ目的で使用されており、このパウダーが手の皮膚に触れることで手荒れを引き起こしてしまうことがあります。
ーゴム手袋を付けっ放しにしない
ゴム手袋は処置の度に交換を行い、手洗いをしっかり実施するようにしましょう。
ゴム手袋は、皮膚と密着して蒸れやすいため皮膚炎を起こしやすい環境であり、皮膚が蒸れてしまうと肌がふやけ、傷がつきやすくなってしまいます。
ー石鹸成分が残らないように十分にすすぐ
手荒れを予防するためにも、石鹸を使用した時は十分すすぎを行うことが必要です。
石鹸成分が手に残ってしまうと手の皮脂が溶けてしまい、刺激を受けやすくなってしまい、手荒れが悪化してしまう原因になります。
ー手洗いをしたらすぐにワセリンを塗る
手洗いをした直後は乾燥を予防し保湿するために、すぐにワセリンを塗ります。
ワセリンはベタベタしたイメージがありますが、しっかり伸ばすことでサラッとします。
手荒れを起こしている状態の皮膚は通常よりもバリア機能が低下してしまっているため、保湿することによって悪化を防ぐことができます。
ーワセリンのベタつきが気になる人はハンドクリームを塗る
それでもワセリン特有のベタつきが気になる人は、ハンドクリームを活用しましょう。
ドラッグストアで売っているハンドクリームの中には、べたつかず塗ってすぐに業務に戻れるタイプのものもあります。
ハンドクリームの中には香りが強いものもあるので、病院で使用する時は無香料のものを選ぶことがオススメです。
■手荒れを悪化させないためには職場環境を見直すことも方法
看護師は1日に何回も手洗いを行うので、手荒れに悩まされている人も少なくありません。
「手荒れを直したいけど、看護師として働いている間は無理だろう」と諦めている人もいるかも。
手荒れを予防するための方法を紹介しましたが、手荒れを悪化させないためには職場環境を見直すことも方法です。
ー手荒れとうまく付き合う働き方もできる
看護師と手荒れは切ってもきれない関係だ、と考えている人もいるかもしれません。
病院では手洗いが基本になるので、手洗いの回数も増えてしまいます。
しかし、クリニックや訪問看護師などの仕事であれば、病院よりは手洗いの回数も減るので、手荒れとうまく付き合うことができます。
看護師の職場は病院だけではないので、手荒れの悩みを解決できるような職場を探すことも選択肢の一つです。
今回は、手荒れに悩む看護師に向けて仕事中にできる手荒れ対策についてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
病院で働いていると手洗いの回数も多くなり、手荒れが治らず悪化してしまうことも多いです。
手荒れは悪化してしまうと治りにくいため、日々の業務の中で予防することが大切になります。
忙しくてハンドケアまで出来ない人もいると思いますが、小まめなケアが手荒れの悪化を防ぐことにつながります。