春は、お花見に遠足など、おでかけにぴったり。春レジャーの時期に近づくと、特にワクワクしますよね。そんな、春レジャーに欠かせないのが「お弁当」。しかし、暖かくなるシーズンともなれば、食中毒予防も欠かせません。そこで今回は、食中毒予防におすすめの食材や、おかずをご紹介していきましょう!
■春レジャーはお弁当持参! でも、食中毒の危険は?
春は一段と気温が上がる季節。また、陽ざしが当たるとその周辺では、かなり温度が上昇します。
夏にくらべて、油断しがちな春だからこそ、食中毒には要注意。いつも持参しているお弁当はもちろんのこと、お花見やピクニックなど、春レジャーに持って行くお弁当にも注意を払う必要があります。
もちろん食中毒の知識については、看護師さんにとってとても身近なものだと思いますが、厚生労働省からも注意喚起されているので、改めて食中毒に目を向けてみませんか?
■当日に、ちょこっと火を通せばOK!
食中毒を防ぐポイントは、なんといっても「火を通すこと」です。食中毒の原因は菌の増殖。菌は、ある一定の温度で死滅するため、一度火を通せば、菌の増殖を防ぐことができます。ただし、火を通したからといって、100%食中毒が防げるわけではありません。より安心してお弁当を食べるためのポイントとして、考えておきましょう。
逆に、楽だからと前日に作り置きしてしまうと、菌にとって増殖しやすい温度が長時間続き、食中毒を引き起こす原因に……。少し面倒ではありますが、早起きして当日に作るのが、食中毒を起こさないお弁当作りの鉄則です。これはいつもの食事でも同様ですので、できるだけ、食べる直前に火を通すことを心がけておきましょう。さらに、お弁当箱に詰める前に、粗熱を取るのも大事なポイントですよ。
【注意すべき食材】
・肉
・魚介類
・豆腐の入った白和え
・ほうれん草のお浸し
・菜の花
など
これらは、火が十分に加わっていないと、傷みやすいため要注意
【傷みにくい食材】
・酢の物
・中までしっかり火を通した卵焼きや揚げ物
・薬味は腐敗を防いでくれるので、生姜焼きなども安心して食べられます
・しっかりと水分を飛ばした、きんぴら系
■意外と見落としやすい?傷みやすいオカズ、傷みにくいオカズ
【ちくわ・かまぼこ など 練り物】
ちくわやかまぼこなどの練り物を、そのままお弁当に入れていませんか? パクっと食べやすく、切ってお弁当に詰めやすいですが、魚食品のため加熱が欠かせません。
【ハム】
彩りをよくしてくれるハムも傷みやすい食材のひとつ。75度以上のお湯で湯通しするなど、1分間過熱すれば、ほとんどの細菌はシャットアウトできます。
ただし、ノロウイルスだけは、85度以上1分間の加熱が必要ですので、こちらを基準にしておくと、安心かもしれません。
【加工した肉類】
ひき肉や、細ぎれの肉を固めた結着肉、調味液を注入した加工肉などは、加工の工程上、なかにまで菌が侵入している可能性があります。中心部までしっかり火を通すようにしておきましょう。
■傷みにくいお勧め食材。 「冷凍食品」を自然解凍!
傷みにくい食材として、特におすすめなのが、自然解凍タイプの冷凍食品です。
お弁当が傷んでしまうのは、お弁当箱のなかで熱がこもりやすく、菌が増殖しやすい環境になってしまうことから。
その点で、自然解凍タイプの冷凍食品を入れれば、そのおかず自体も傷みにくく、お弁当の温度を下げる保冷剤代わりにもなってくれますよ。お弁当に入れるおかずの粗熱を取ってから、お弁当箱に詰めることも忘れないでくださいね。
■春レジャーのお弁当を安心して楽しむ 4つの掟
お弁当の食中毒対策で大切なのは、【食材選び・加熱・粗熱を取る・水気を抑える】、以上4点。お花見や遠足、GWの春レジャーのお弁当を、安心して楽しめるよう、しっかり食中毒対策していきましょう!