看護師にとって欠かせないアイテム「ストッキング」。毎日使うものなのに、すぐに伝線が入ってしまう……と、お悩みの方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、伝線予防のためのお手入れ方法や、伝線してしまったときの応急処置をご紹介していきたいと思います!
■伝線させないためには、サイズと履き方が重要
ストッキングの伝線を防ぐ基本は、自分に合ったサイズより少し大きめを選ぶこと。
そもそもストッキングのサイズは、身長とヒップサイズを参考に選びますが、必ずしもジャストフィットさせる必要はありません。ぴったりのものを選ぶと、かえって、伝線しやすくなってしまうからです。
身長とヒップが、Sサイズ~Mサイズの間くらいなら、「Mサイズ」を選ぶのがオススメ。Mサイズ~Lサイズの間くらいなら、「Lサイズ」を選びましょう。
ストッキングやタイツは、きゅっと縮んでフィットする製品なので、ジャストサイズでなくても大丈夫。大きめサイズを選ぶことで、伝線を起こりにくくすることができます。
さらに、ストッキングの伝線を防ぐためには、「履き方」にも気をつけてみましょう。着替える流れで、立ったまま履こうとすると、ストッキングの一部分だけ過度に伸び、伝線の原因になってしまいます。ストッキングは、椅子に座って、少しずつフィットさせながら履いていきましょう。
【ストッキングの基本的な履き方】
- 1.座って、ストッキングに、両足のつま先を入れ、つま先部分をしっかりフィットさせてから、足首までストッキングを引き上げます。
2.かかとの位置が合っているか確認し、左右交互に、ストッキングの前後を引き上げ、ふくらはぎ、ひざへと引き上げていきます。
3.ふとももまで引き上げたら、ストッキングの前後を、交互に少しずつ引っ張りながら、ヒップ、ウエストと引き上げ、股下にすきまができていないかチェックします。
4.仕上げに、つま先部分を少し引っ張り、つっぱっているところがあれば調整します。
■伝線を予防! 正しいストッキングのお手入れ術
【洗濯するときのコツ】
洗濯に関しては、手洗いが一番ですが、洗濯機で洗う場合は、洗濯ネットにストッキングを一足ずつ入れ、他の衣類と絡まらないよう注意すると、伝線を予防できます。
洗濯で使う洗剤は、一般的な洗剤で大丈夫ですが、生地を傷める原因になるため、漂白剤は使用しないようにしましょう。干すときには、日差しの強い場所を避けるのが◎。ストッキングの素材であるポリウレタンは熱に弱いため、風通しの良い室内でゆっくり乾かしましょう。
【収納するときのコツ】
- 1.左右を重ねて半分にたたむ
2.足先の部分からウエスト部分に向かって、くるくる巻く
3.ウエスト部分の裏を折り返し、巻いた部分を包んで、コンパクトに。
この方法で収納すると、伝線しにくいウエスト部分が一番外側になるため、伝線を防ぐことができます。色柄もわかりやすいですし、コンパクトに収納できますよ。
■【HOW TO 応急処置】ピンチ!職場でストッキングが伝線した!
伝線が入ってしまうことを考えると、予備のストッキングを用意しておくのが一番理想的ですが、予備がない場合は、こんな方法で対処するのが◎。これらを使うと、ストッキングの繊維を固め、伝線が広がるのを防ぐことができます。
【オススメ 補修アイテム】
・トップコート
ネイルに使うトップコートを、伝線してしまった箇所を中心に、少し広めに塗ってみましょう。
・ヘアスプレー
ハードタイプのヘアスプレーでも応用可。伝線してしまった箇所にシュとしてみましょう。
・液体のり
固まるまでに少し時間がかかりますが、職場ならどこかにある液体のりでも応急処置が可能です。
■ストッキングの伝線問題を解決!
ストッキングには、伝線の悩みがつきもの。まずは、今回紹介した方法で対策してみてください。きっと、伝線問題を減らせるはずですよ!
履き心地で悩んでいる方は、動きやすく作られた、看護師用ストッキングなども◎。ネットなどでも市販されているので、一度試してみるのもいいかもしれませんね。