院内は、一年中通して室内の温度が調節されているため、患者さんにとっては心地いい環境です。しかし、動き回っている看護師のみなさんにとっては、汗が気になることも多いですよね。科によっては、患者さんを抱えたり支えたりすることも多く、汗で悩んでいる方も多いのではないでしょうか? 特にわき汗がナース服に染みてしまうと困ってしまいますよね。そこで今回は、そのわき汗がナース服に染みない対策法や、臭いを予防する方法をご紹介していきましょう。
■わき汗の量が多いと感じる人へ
・原因
個人差はありますが、人は快適な温度の環境でも、1日に約900mlの汗をかくと言われています。そして、体温が上がりはじめたときに、体の中で一番はじめに汗をかくのが「わき」。そのため、どうしてもわきは、汗をかきやすい場所となってしまうのです。
・解消方法
わき汗の量は、制汗剤を使ってある程度抑えることが可能です。その場合には、スプレータイプではなく、ロールオンタイプやクリームタイプの直接塗ることができるものがおすすめ。密着しやすいのでスプレータイプよりも効果が期待できます。そして、長期的な解消法としてあげられるのが食事療法。「クールベジタブル」と呼ばれるトマトやセロリ、オクラ、きゅうり、なすなどの夏野菜は、体を冷やしてくれるカリウムが豊富に含まれているので、積極的に取り入れることで、体に熱がこもらないようにしてくれますよ。
■わき汗の臭いが気になる人へ
・原因
女性の多い職場ですので、女性同士の臭いも気になりますよね。その気になる「臭い」の主な原因は雑菌の繁殖です。つまり、汗をかいても雑菌が繁殖しなければ、臭いは発生しないということになります。
・解消方法
やはり一番は、汗をかかないということ。雑菌の繁殖を抑えることに繋がり、臭いも気になりにくくなります。制汗剤を上手に活用していきましょう。汗をかいてしまった場合は早めにふき取るのが◎。休憩時間などには汗を拭くシートなどでしっかり汗を拭きとってから、再度制汗剤を使うようにしてみてくださいね!
■ナース服に染みない!わき汗対策方法
・わき汗パッド、インナーの選び方
ナース服専門のお店や通販カタログでも、今はわき汗対策用インナーがたくさん出ています。中でもおすすめなのが、綿100%のひんやり素材インナー! 汗対策用に2重になっているものや、パットをつけかえられるポケットがついているものも販売されています。わき汗パッドも豊富に市販されていますが、肌に合わずにかぶれたり、頻繁に交換できないことで、逆に臭いがきつくなってしまったり、ということもありますので、パッドかインナーか、ご自分のスタイルに合わせて選んでみましょう。
・染みてしまったときの対処法
クリーニングで染み抜きをしてもらうのが一番手っ取り早いですが、支給されているナース服に限りがある場合は、固形用の洗濯石鹸を応急処置として使うのがおすすめ。染みのできているところに直接こすりつけ、しっかり泡立てます。それを2回繰り返し、最後に普通に洗濯してください。それでも落ちない場合は、粉末の酸素系漂白剤がおすすめ。用法容量を確認して漬け置きしてみましょう。
わき汗対策がひとつクリアできれば、勤務中の悩みもひとつ解消されるはずですので、ぜひ今回の内容を勤務に活かしてみてくださいね!
この記事の監修者:山下真理子
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