だんだん暑くなり、そろそろ「七夕」の季節。大人になってしまうと「あぁ、七夕ね~」くらいにしか思わなくなってしまった方も多いのではないでしょうか? 子どもの頃には短冊に願いごとを書いたり、天気を気にしたりと、なんだかワクワクしたものです。せっかくの1年に1度のイベントですから、今年の七夕は、お子さんと一緒に「七夕」レシピで七夕パーティをしてみませんか?
■七夕って何の日?子どもにも説明したい由来とは
七夕は、中国から伝わった事柄と、日本に昔からある信仰が合わさったもの。中でも、「織姫と彦星が年に一度だけ、天の川で会うことができる日」という有名なお話「七夕(しちせき)伝説」は、中国から伝わりました。
そして、日本の信仰である棚機(たなばた)とは、日本に古来より伝わる信仰のひとつで、「水の神に神聖な衣をお供えする」というものです。その衣を織るのは、少女と決まっており「棚機津女(たなばたつめ)」と呼ばれており、その「棚機」が行われたのもまた、七夕と同様に7月7日。現在、七夕を「たなばた」と当て字で読んでいるのも、ここから来ていると伝えられています。この行事はその後、宮中で祝われるようになり、江戸時代には庶民へと広がっていきます。
笹竹に願いごとを書いて、五色の短冊や飾り物を吊るすようになったのもこの頃からだそうですよ。そんな伝統のある七夕! 今回は、七夕らしいレシピをご用意しましたので、お好きなものをチョイスしてお子さんと挑戦してみてはいかがでしょう?
■加熱系レシピなし! 子どもと簡単に作れる「七夕」レシピ
『七夕☆カプレーゼ』
天の川をイメージして、星型など切り抜いたチーズを、スライストマトにのせた可愛い前菜です。天の川をイメージして、お皿に盛りつけてみましょう。
<材料>
・スライスチーズ1袋
・トマト1個
・塩小さじ1/4
・ブラックペッパー適量
・オリーブオイル大さじ1
・バジル(お好みでOK)
<作り方>
1.トマトをスライスし、チーズは星型のクッキー型でくり抜く。
2.器にトマトを並べ、その上に星型にくり抜いたチーズを重ねて乗せる。
3.塩とブラックペッパーをふり、最後にオリーブオイルを回しかける。
4.お好みでバジルを飾ってできあがり!
<ポイント>
チーズは、モッツアレラやカマンベールなどをお好みでOK。
七夕らしい星型だけでなく、お子さんの好みに合わせてハート型や花型などに型抜きしても楽しいですよ!
『ケーキちらし寿司』
あっという間に食卓が豪華になる!オクラやサーモンを使ったサラダ風のケーキ寿司です。星型に切り抜いてデコレーションするだけで、七夕っぽさを演出できますよ。
<材料>
・米2合
・ちらし寿司の素
・ハム2枚
・オクラ
・いくら、サーモン、マグロなどの海鮮(1つでもOK)
・卵
・砂糖
<作り方>
1.ちらし寿司の素を使って、ちらし寿司をつくる
2.卵に砂糖を加えて錦糸卵をつくり、オクラを固ゆでして小口切りにする。
3.ハムを、星型の型抜きでくり抜く。
4.ケーキ型(なければ、おちゃわんなどでも可)でご飯を丸く詰め、お皿に乗せる。その上から卵、オクラ、ハム、いくらをトッピングしたらできあがり。
<ポイント>
ご飯を形作るときは、固く押し詰めるようにするときれいに仕上がります。
錦糸卵を作るときに失敗してしまったものは、星型やハート型に切り抜いて、お皿に盛り付けると可愛く仕上がります。
マヨネーズを生クリームに見立てて、ケーキのようにトッピングしても楽しいですよ!
『しゅわしゅわカルピスゼリー』(※一部、加熱調理あり)
ゼリーを夜空色にして、星型の砂糖菓子をまぶしたら、ロマンチックなデザートの完成!七夕っぽさを感じられる上、見た目にもとてもきれいですよ。
<材料>
・お好みのサイダー適量
・カルピスゼリー部分の材料{カルピスウォーター 200㏄、ゼラチン5g、水(ゼラチン用)50cc}
・ラムネゼリー部分の材料{ブルーハワイ(かき氷シロップ)4倍濃縮100㏄、水180㏄、水(ゼラチン用)50cc}
・星型の砂糖菓子(こんぺいとうや、星型のラムネ、星型に切り抜いたフルーツなどでも可)
<作り方>
1.カルピスゼリー部分・ラムネゼリー部分に使うゼラチンを、それぞれ水でふやかす。
2.カルピスウォーターと、水で希釈したブルーハワイを別々に沸騰させ、ゼラチンを加えて完全に溶かす。
- 2で作ったものの粗熱を取ってから、カルピス部分を、盛り付け容器の半分くらいを目安に注ぎ、ブルーハワイ部分はボールなどに入れて、冷蔵庫で2時間以上冷やす。
4.固まったカルピスゼリーの上に、クラッシュしたラムネゼリーをのせ、お好みで星型の砂糖菓子などを乗せる。
5.最後にサイダーを入れたらできあがり。
<ポイント>
鍋で沸騰調理をする火を使う際には、十分に注意し、できるだけ親が行うようにしましょう。
星型の砂糖菓子は、手に入れやすいバナナやイチゴ、キウイなどでカラフルにしても楽しいですよ。
■子どもと一緒に料理する上での注意点
子どもと一緒に料理するのはなにかと注意が必要です。加熱調理をする場合は、手元がまだおぼつかない子どもだと火傷の恐れがありますので、親が行うようにすると安心でしょう。今回ご紹介したレシピであれば、加熱調理があまりないため、子どもと一緒でも楽しく作れるはずですよ。
また、包丁にも十分に気をつけ、けがをしないように、後ろから支えながら素材を切るようにしてくださいね。
1年に1度の七夕。今年の「七夕」は、織姫と彦星の話をしながら、子どもと一緒に「七夕」レシピを楽しんでみてはいかがでしょう?