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夏風邪に注意! 子どもに流行る「プール熱」「アデノウィルス」とは

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暑い季節になると流行る夏風邪。ママ看護師のみなさんは、看護のプロである一方で、「我が子が、突然の高熱!」となると、びっくりしてしまう方も多いのではないでしょうか? そこで今回は、そんな夏風邪の中でも感染力が強いと言われる、「プール熱(咽頭結膜熱)」と「アデノウィルス」について、原因や対処法をご紹介していきたいと思います。

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■プール熱(咽頭結膜熱)について

プール熱は、医学的に「咽頭結膜熱」と言い、プールの水を介して感染しやすいことから「プール熱」と言われるようになりました。主な症状としては、39度以上の高熱が4~5日続く、のどの痛みや腫れなど。結膜炎の症状が出ることもあるようです。

<原因>

プール熱といっても、プールに入らなければ感染しないというわけではなく、一般的な風邪と同じで、飛沫感染や接触感染でも感染の可能性があり、保育園、幼稚園、小学校などで流行しやすい病気と言われています。原因はアデノウィルスですが、プール熱を引き起こす型は、アデノウィルス2型・3型が多くみられ、稀に7型でも確認されているようです。

<予防法>

プール熱は6月から徐々に増加し、7~8月にピークを迎えますが、プール熱の犯人であるアデノウィルスの型は、季節性ではないため、一年中感染の可能性があります。予防法は、飛沫感染・接触感染をさせないということになりますので、タオルや洗面器、食事中の食器を共有しないこと。もちろん手洗いやうがいも忘れないようにしましょう。子どもがプール教室に通っているご家庭は、一年中プール熱になる危険性があるので、とくに気をつけてあげてくださいね。

<治療法>

プール熱は、細菌性の病気ではないため、抗生物質は効きません。特効薬もありませんので、そのとき、そのときの症状に対して緩和させる対処療法になります。高熱が長く続くケースが多いので、こまめに水分を摂って体の熱を外に出すお手伝いをしてあげましょう。

■アデノウィルスについて

アデノウィルスは、扁桃腺やリンパ節の中に潜み、増殖するウィルスです。50種類以上の型があり、風邪(上気道炎)・胃腸炎・説膜炎・膀胱炎・股関節炎など、型によってさまざまな症状を引き起こします。また、その種類の多さから免疫がつきにくく、何度もかかることもあるようです。

<原因>

咳や鼻水からの飛沫感染や接触感染、便と一緒にウィルスが排泄されるため、便から感染する可能性もあります。幼稚園、病院、老人ホームなど、世話をする人たちの手や衣服を介して感染拡大するということもあるようです。

<予防法>

手洗いうがいをこまめに行い、タオルや食器の共有をしないように心がけましょう。体調がすぐれなかったり、元気がなかったりするときは、免疫力が下がっている証拠。仕事の都合もあると思いますが、子どもに無理をさせずしっかりと休ませ、免疫を高めてあげることも予防法と言えるでしょう。

<治療法>

細菌性の病気ではないため、抗生物質は効きません。対処療法が中心となりますので、水分を小まめにしっかり摂り、辛そうなときには医師の指示に従って、解熱剤などを活用してあげましょう。

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これらの感染症は、「夏風邪」とひとくくりにできないほど、とても辛く、苦しいということもしばしば。感染してしまった子どもの看病をしているうちに、自分が感染ということもあり得ますので、そうならないためにも親子で規則正しい生活と、予防を怠らないようにしていってくださいね。

この記事の監修者:山下真理子
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