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看護職員の85%は腰痛持ち! 理由と予防方法は?

コラム予防職業病腰痛

職業病ともいえる腰痛。日本医療総合研究所の調査によると、看護職員の85.6%は、腰痛を訴えているそうです。そこで今回は、つらい腰痛に苦しむ看護師さんのために、腰痛が起こる理由と、予防方法について紹介していきましょう。

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■なぜ腰が痛くなるのか

腰の骨には、ふたつの重要な関節があります。ひとつは「腰仙関節」といって、腰の骨(腰椎)と仙骨(骨盤の上方後部)をつなぐ関節、もうひとつは、「仙腸関節」といって、仙骨と左右の腸骨とで構成されている関節です。からだを支えるうえで重要な腰仙関節と、骨格のバランスをとるうえで重要な仙腸関節が、組み合わさり、腰を動かしているのです。このように、いくつかの骨が組み合わさった、小さな面積でからだを支えたり、バランスを保ったりしているため、長時間同じ姿勢でいたり、変な姿勢でものを持ちあげたりすると、負荷だけでなく、ゆがみを引きおこす可能性があります。このほかに、筋肉の衰えや、疲労も腰痛に関係しています。大腰筋や腸骨筋といった腰回りの筋肉は、骨盤の位置や、背骨の自然な湾曲を維持するうえでとても重要な個所。年齢を重ねることで筋肉が弱り腰痛を引きおこすことも多いのですが、看護師さんの腰痛は、筋肉の疲労や、前かがみの姿勢が腰に圧力をかけ、引きおこされている場合が多いようです。また、女性の場合は生理前などに腰痛が起こることがありますが、こちらはホルモンバランスが関係しています。

■腰痛予防方法

腰の構造からもわかるように、腰痛を予防するためには、正しい姿勢をこころがけることが欠かせません。このほか、筋肉をしなやかに保つことや、筋肉疲労をやわらげることも予防につながります。猫背や、足をくむ癖があるなど、まずは自分で姿勢を悪くしていると思うことは意識して治すようにしましょう。そのうえで、筋肉のメンテナンスを行うのが◎。湯船につかる、ストレッチをする、お尻の筋肉をほぐす、といったセルフメンテナンスが予防につながります。また、ヨガやピラティスは、からだの柔軟性を高めながら、インナーマッスルを鍛えることができるので、腰痛予防に最適です。しかし、間違った動きをすると逆に負担をかけてしまいますので、初めての場合は必ずインストラクターの指導のもとで行うようにしましょう。それでも筋肉疲労がとれていないと感じたら、マッサージや鍼灸など、専門家の施術を受けるのもひとつの手です。まずは、自分に合った予防方法を探していきましょう。

■腰痛になってしまったら?

急に腰痛になった場合は、総合病院へ行くのがおすすめです。なぜ整形外科でないのかというと、腰痛は内臓の影響を受けることがあるからです。もしかしたら、なにかしらかの病気が原因で、腰痛が起きているかもしれません。お仕事で疲労がたまって……というケースも多いと思いますが、原因はその時々ですので、慢性的な腰痛でない場合は、総合病院を受診しておくと安心です。看護師のみなさんだからこそ、セルフメンテナンスしがちなのではないでしょうか? しかし、たかが腰痛と考えず「まず病院へ」これが基本です。

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毎日の生活で使わない日はない「腰」。まずはセルフメンテナンスからはじめて、痛みを覚えたら、できるだけ早く病院を受診するよう心がけましょう。看護師さんは、腰痛になりやすいお仕事です。日頃からケアして腰を労わってあげてくださいね。

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