看護師の日勤と夜勤、仕事内容は日勤のほうが大変な気がするのに、夜勤明けのほうが疲労を感じやすい……そんな経験ありませんか? 今回は、そんなあなたに向けて、夜勤明けの疲労を軽減させ、快適に過ごす方法をご紹介しましょう。
■夜勤が続くと日中の眠りが浅くなる
夜勤明け、くたくたで眠いまま帰宅し、いざ眠ろうとすると眠れなかったり、眠ってもすぐに起きてしまったりということが続いているならば、それは「交替勤務制睡眠障害」という不眠症かもしれません。原因は、睡眠ホルモンであるメラトニンの減少にあります。メラトニンは抗酸化作用、細胞の新陳代謝を促すホルモンですので、減少すると、身体にさまざまな悪影響を与えてしまいます。このメラトニンを分泌させるための対策が、「夜勤明けの日光を避ける」こと。メラトニンは太陽の光に反応します。人の身体は、太陽の光を浴びることで脳が覚醒し、目覚めるようにできているので、太陽を避けることでぐっすり眠ることができるのです。太陽の光は、目からの刺激で伝わりやすいため、帽子やサングラスが非常に効果的です。このほか、皮膚からも刺激を受けるので、帰宅時は長袖、長ズボンで太陽の光を避けましょう。太陽の光だけではなく、携帯電話の液晶もメラトニンの分泌を阻害します。寝る前はなるべく携帯を触らないよう気をつけておきましょう。
■看護師の夜勤は精神的に疲労する
看護師の仕事に、ミスは許されません。常にプレッシャーと向き合わなければならないきつい仕事ですよね。さらに夜勤となれば、体力も奪われ、仕事が終わるころには、精神的にも体力的にもへとへと……ということも、少なくないのではないでしょうか? そんなお疲れモードには、ぬるめのお風呂がおすすめです。シャワーで済ませるのではなく、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かってみてください。目安は37~39度くらいのお湯に約10分。この温度は、身体に負担が少なくリラックスできる温度といわれています。リラックスすると身体の緊張がほぐれるため、質のよい睡眠をとることができますよ。
■夜勤をすると時差ぼけ状態になる
日勤と夜勤を繰り返していると、体内時計が狂ってしまい時差ぼけ状態に陥りがちです。そこで役立つのが夜勤前のお昼寝です。体内時計のコントロールはなかなか難しいのですが、眠気は一時的に眠ることで、コントロールすることができるのです。夜勤の出勤前は、アイマスクや遮光カーテンでなるべく光を避け、1~2時間お昼寝をしてみてください。きっと夜勤明けの疲労感に差を感じられるはずです!
いかがでしたか? 意外と簡単なことばかりで、今日からすぐに実践していただけるはずです。うまく身体と心をコントロールして、なるべく疲労をためないような工夫を行っていきましょう!