アルコール消毒剤を頻繁に使ったり、手洗いをする回数が多かったりと、看護師の手は常に悲鳴をあげています。それもそのはず。看護師の手洗い回数は1日20~30回ほど。看護師の4人に3人が手荒れに悩んでいるといわれているのです。しかし、患者さんに触れる機会の多い、看護師だからこそ手はきれいにしておきたいもの。そこで今回は、ハンドクリームの正しい塗り方についてご紹介します。日々の生活からちゃんと手入れをして、美しい手を作っていきませんか。
■ハンドクリームの選び方
おすすめは、無香料もしくは微香のもさらっとしたタイプのもの。すぐに業務に戻れますし、患者さんに触れるときも匂い移りやべたつきがなく安心です。自宅で使うときは、多少ベタつきがあっても、長時間しっかり保湿してくれるものがおすすめ。寒くて乾燥しやすい時期は、血行を促進してくれるビタミンEが含まれたクリームを、手荒れがひどいときは、角質層を柔らかくしてくれる尿素配合のクリームなどがおすすめです。
■ハンドクリームの塗り方ステップ1:手を温める
ご自宅でケアする場合や休憩中に時間がある場合は、手浴が◎。洗面所のボウルにお湯をため、手浴をしたら、よく水気を拭き取ってからハンドクリームを使いましょう。温めることで、よりハンドクリームを浸透させることができます。仕事中は、ハンドクリームを使う前に、少し手をこすり合わせるだけでもOK! 手を温めてからつけるようにしましょう。
■ハンドクリームの塗り方ステップ2:化粧水で保湿
手を温めたらハンドクリームを塗る前に、化粧水を使うと、よりしっとり仕上げられます。もちろん顔と同じ化粧水を使ってもよいですが、手専用に値段の安いものを用意しておくと、惜しみなく使えます。仕事中、ここまでケアするのは難しいかもしれませんが、どうしてもケアしたいなら、小さい容器に化粧水を入れて使ってもよさそうです。
■ハンドクリームの塗り方ステップ3:ハンドクリームを塗る
ハンドクリームの量は多すぎても逆効果。手の甲にパール1~2粒ぐらいを目安に使いましょう。ささっと手にすり込めば、べたつくこともなく、すぐに作業に取りかかれます。乾燥のひどい季節には、自宅で丁寧なハンドケアをすれば完璧! ハンドクリームを手のひら全体に伸ばしながら、その後、手の甲へ伸ばすことで、肌になめらかに馴染ませていきます。手の甲全体を優しく包み込むようにしながら、指を1本ずつ丁寧にマッサージするとさらに効果的。関節のシワや爪まわりにもしっかり馴染ませましょう。手荒れが気になるときは、少し多めに塗って、綿か絹の自然素材の手袋をつけて寝てみてください。朝にはうるすべハンドになっているはずですよ。
ハンドクリームの選び方ひとつ、塗り方ひとつでその効果も異なってきます、手荒れしやすい看護師のみなさんだからこそ、日頃からしっかりケアして、素敵な手元を維持していってくださいね。