お弁当に入れたり、おにぎりにしたりと、梅干しは私たち日本人にとって欠かせない食材です。そんな中、梅干しの持つダイエット効果に注目が集まっているのをみなさんはご存知でしょうか。手軽に取り入れることができる梅干しダイエットは、忙しい看護師のみなさんも、きっと興味をそそられるはずですよ。
■梅干しでダイエット!?
今回は、主にダイエットという点から、梅干しの魅力に迫ってみましょう。例えば、整腸作用。梅干しの酸味が胃腸の働きを促し、便秘解消やデトックスに一役買ってくれます。また、血液をサラサラにして、代謝アップしてくれる効果も。さらに、脂肪吸収を抑えたり、食後血糖値の上昇を抑えて糖分が脂肪に変わるのを防いだり、脂肪を燃えやすくしたりする効果もあるのです。いずれも、ダイエットには嬉しい効果ですよね。
■梅干しでやせる理由
梅干しの酸味の正体は、クエン酸、リンゴ酸、カテキン酸などの有機酸です。クエン酸は代謝を促進し、血行をよくするのを助けてくれるため、疲労回復にも一役買ってくれます。カテキン酸は、腸の蠕動運動を促進、整腸作用があり、吸収と排泄をスムーズにすることで、健康にも美容にも役に立ちます。
さらに、梅干しを加熱することで作られるムメフラールやバニリンが、ダイエットを強力サポート。ムメフラールは、血流改善効果があることがわかっており、これが新陳代謝をアップさせ、脂肪燃焼をも助けてくれるのです。また、バニリンは直接脂肪細胞に働きかけます。脂肪細胞を刺激して燃焼を促し、大きい脂肪細胞を小さく、増えた脂肪細胞を少なくしてくれるのです。あんなに小さな梅干しに、こんなパワーがあるとは驚きですよね。
■梅干しを焼いてみよう
梅干しのダイエット効果を得るには、そのまま食べるよりも加熱したほうが効果的です。加熱には、オーブントースターやフライパンを使い、少し焦げ目がつくように焼きましょう。適度に加熱することで、クエン酸が乳酸を分解し、疲労回復に効果的です。焼き梅干しの効果は、冷めても変わりません。日持ちするため、一度にまとめて作っておくと良いですよ。焼き梅干しに適した梅は、2~3センチのちょっと大きめなもの。梅干しに含まれる塩分を考慮し、1日3個を目安に摂取しましょう。寝る前に食べることで睡眠時の基礎代謝を上げ、太りにくい体へと導いてくれます。
■梅干しはこんなに体にいい!
今回、梅干しのダイエット効果について紹介してきましたが、梅干しの魅力はそれだけに留まりません。梅は「三毒を断つ」と言われ、昔から体によい食べ物として、家庭に常備されてきましたが、近年、科学的にもその効果が実証されています。
・肩こり改善
肩こりは、いわば“疲れが蓄積した状態”。そのため、梅干しに含まれるクエン酸を摂取することで、疲れをこまめに回復させていくことが大切です。肩こりの症状も徐々に和らげ、肩こりしにくい体質へと変えてくれますよ。
・老化防止
梅干しを食べると大量の唾液が出ますが、唾液中には成長ホルモンの一種、“パロチン”が含まれています。パロチンは体の中で若々しさを保つ働きをしており、 大量に分泌することで筋肉や内臓、骨、歯などの生育・発育が盛んになり、若さを保ちます。
・便秘解消
梅干しやレモン、キウイフルーツなどの“すっぱい食べ物”に含まれる有機酸は、腸内細菌のバランスを整える作用があります。腸の動きが活発になり、胃の調子を整えることで便秘の解消につながります。
梅干しは日本が世界に誇れる食材と言えるでしょう。積極的に取り入れて、健康でスリムな体型を手に入れてくださいね。