暑い日が続くと、こってりしたものよりも、さっぱりとしたものが食べたくなるものです。そんなときに、おすすめなのが見た目も涼やかな寒天デザート。忙しい看護師のみなさんも、デザートのレパートリーに、寒天をくわえてみませんか?
■寒天とは
寒天は、テングサやオゴノリなどの海藻からつくられています。栄養などなさそうに見えますが、食物繊維が豊富で、他の食品とくらべてもダントツに多くの量を含んでいます。また、カルシウムやカリウム、鉄分などのミネラル分も多く含まれています。寒天そのものは、非常に低カロリー。FAO(国際連合食糧農業機関)やWHO(世界保健機関)では、1日の摂取許容量の制限を設けておらず、食べ過ぎを気にしなくてもいい安心安全の自然食品といえます。
■寒天はヘルシーなデザート
食物繊維豊富で低カロリー、となると、当然ダイエットにも効果的です。寒天に含まれる食物繊維は、水溶性で水分保持力も高いため、便秘の解消に役立ちます。お通じがよくなれば、美肌効果も期待できますよね。さらに、満腹感が得られるので、食べ過ぎの防止にもなるでしょう。また、血圧やコレステロールを低下させ、血糖値を上がりにくくする効果も期待できます。寒天に甘みを追加したい時は、黒蜜や蜂蜜がおすすめ! ただし、ダイエット目的の場合は、糖分の量を考えたレシピにしましょう。フルーツと一緒に固めればビタミンCも同時に摂れますよ。
■寒天デザートあれこれ
寒天は、無味無臭ですので、いろいろなアレンジが楽しめます。和風でも洋風でも、おいしくいただけますし、入れるもの、甘みなどを自由に調節できるのも魅力のひとつです。
~和風デザート~
手軽な寒天ゼリーのほか、水ようかんや芋ようかん、抹茶味のゼリーや淡雪かんなど。和菓子屋さんで見かけるようなものもご自宅でつくれます。
~洋風デザート~
ジュースやコーヒーを混ぜたゼリーはもちろん、プリン、ババロア、レアチーズケーキなどもできます。杏仁豆腐やパンナコッタも、寒天でつくれますよ!
~大人なデザート~
ビールやシャンパン、フルーツブランデー、梅酒などアルコールを使ったゼリーはいかがですか? スーパーで寒天を買えば、使用量が書かれているので、お好きなものを固めてみましょう。
■取扱注意!寒天を使うときのワンポイント
簡単に、さまざまなデザートにできる寒天ですが、おいしいデザートをつくるには、ちょっとしたコツがあります。たとえば、寒天液に牛乳や果汁などの液体を加えるときには、冷たいままだと分離してうまく固まらないことも……。液体を人肌程度に温めてくわえると、きれいに混ざるので、温度調節に気をつけましょう。逆に、フルーツなどの具を入れるときは、寒天液の粗熱をとってから! 寒天は酸に弱いため、加熱したままだとうまく固まりません。酸の強いレモン汁などを使う場合は、寒天液の量は多めにし、火を止めてから混ぜ合わせてくださいね。
寒天は、使い方無限大のヘルシー食材です。暑い夏の日は、目にも舌にもやさしい「寒天デザート」にしてみませんか?