「笑う門には福来る」ということわざがありますが、これはホント! 笑いが身体にいい影響を及ぼすことは、医学的にも証明されているのです。笑うことは健康の源ですよ!
■免疫力もアップする!
どんなに若くて健康な方でも、身体には毎日3,000個以上のがん細胞が発生しています。そのがん細胞を退治してくれるのが、「NK(ナチュラルキラー)細胞」。人体に50億個もあるといわれており、NK細胞を活発にすることは、免疫力を高めて、がんのリスクを抑えることにつながります。実はこのNK細胞の活性化に、「笑い」が役立つのです。笑うことで脳の前頭葉に興奮が起こり、免疫のコントロールを行う間脳に伝わって、神経ペプチドという情報伝達物質が作られます。それが善玉ペプチドとなって、血液やリンパ液に乗って体内を巡り、NK細胞の表面にくっついて免疫力を強化してくれるのです。逆に、悲しみやストレスなどの負の気持ちは、悪玉ペプチドとなって免疫力を弱めてしまうといわれています。
■作り笑いでもいいから笑顔を!
笑いによる免疫力アップは、疑似の笑顔でも同じ効果があるそうです。脳は、本当の笑いか、作り笑いかは判別できず、顔の筋肉の動きで、それは笑いによるものだと判断します。心の底から楽しいと思わなくても、口角を上にあげて笑顔を作ることで、脳を刺激し、NK細胞を活性化できるのです。また、顔の筋肉を動かすこと自体が、血行促進にもつながります。毎日、鏡の前でニコッと3秒間微笑むだけでも効果があるので、ぜひ実践してみてくださいね。
■プラス思考になる!
笑うことで、脳を活性化し精神的ストレスを解消してくれる、エンドルフィンという神経伝達物質が放出されます。鎮静作用や鎮痛作用もあり、その鎮痛効果は、モルヒネの6.5倍といわれていて、脳内モルヒネという別名があるほど! 美味しいものを食べたり、恋愛したり、趣味に熱中したり、「楽しい」と思うことで放出されるのですが、一番効果的なのは、やっぱり笑うこと。お笑い番組やコメディ映画などを見るのもよいですが、身の回りに「何か笑えることや楽しいことはないかな?」と常にアンテナを張ることで、きっとあなたもプラス思考になっていくはずですよ。
■記憶力も上がる!
脳の「海馬」は、記憶をつかさどる部位で、笑うことで記憶の容量が増えるといわれています。笑うと、体内に新鮮な酸素が多く取り込まれて、脳の血流量が増加するのです。それは、群馬県の脳外科医院の理事長で、プロの落語家でもある中島英雄先生が実証済! 院内で落語を行ったところ、落語を聞いて笑った患者さんの脳の血流量が上がったのです。脳の血流は海馬の働きにとても重要! あなたも意識的に笑いを取り入れて、記憶力をアップさせましょう。
ユーモアや笑いは、場をなごませる大切なツールであるばかりでなく、健康維持にも役立ちます。あなたも日々の生活に「笑い」をとりいれて、いつも笑顔が素敵な看護師を目指してくださいね!