美容と健康の味方「麦ごはん」。白米に大麦をプラスして炊くだけで、栄養素がグンとアップさせることができます。食生活が不規則になりがちな看護師の皆さんも、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
■ダイエット効果が期待できます!
大麦は白米の約20倍の食物繊維を含んでいるので、便秘が原因のぽっこりお腹にも心強い味方です。食物繊維には、不溶性と水溶性があるのですが、大麦には、摂取しづらいといわれる水溶性食物繊維「β-グルカン」が多く含まれています。この食物繊維には、食後の消化吸収を穏やかにしてくれる作用があり、血糖値の急激な上昇を抑えてくれます。血中の糖を脂肪としてため込むインスリンが、過剰に出るのを防いで太りにくい身体にしてくれるのです。朝食に麦ごはんを食べれば、肥満ホルモンのインスリンを抑える効果が一日持続しますよ。作り方は、白米と大麦を4:1の割合にして炊飯器で炊くだけと、とても簡単! 大麦の割合が高いほうが、より効果的ですので、麦ごはん初心者の人は最初5:1ほどの割合から始めて、麦の食感に慣れたら、徐々に麦の割合を増やしていきましょう。
■大麦の中でも特にもち麦が効果アリ!
お米と同様に、大麦にも「うるち」と「もち」の種類があります。一般に流通している大麦は、ほとんどがうるち麦ですが、できればもち麦と表記のある製品を選びましょう。もち麦の方が食物繊維の含有量が高く、粘りを出すアミロペクチンという成分が多いので、モチモチした食感に仕上がります。冷めても固くなりづらいのでお弁当にも最適ですよ。丸いままの麦と、米粒大に押しつぶしたものがあるので、お好みのものをどうぞ。
■お肌もつるつるに!
「麦ごはんを食べると、食後の血糖値が上がりにくくなる」ことをご紹介しましたが、それは肥満防止だけではなく、お肌の糖化予防にも役立っています。「糖化」というのは、摂取した糖分が、身体の中で代謝しきれずに余り、コラーゲンなどのたんぱく質と結びついて老化してしまう現象のことです。
大麦には他にも、目の下のくまを予防する鉄分、肌の炎症を抑えるビタミンB群、抗酸化作用のあるポリフェノールなど、肌に嬉しい栄養素がたくさん含まれています。麦ごはんは、お肌のケアしたいあなたにもオススメの食材です。
■麦とろごはんなら、さらにパワーアップ!
麦ごはんの栄養をもっと効率的に摂るなら、「麦とろごはん」がおすすめです。山芋のジアスターゼというでんぷん消化酵素が、大麦に含まれるビタミンB群などの栄養素の消化吸収をサポートしてくれます。また、山芋には、疲労回復や免疫力アップの効果があります。麦ごはんには、夏に発汗で失われがちなビタミンやミネラルが豊富ですので、山芋との組み合わせは、夏場には最強のコンビとなりそうです。色々な食材をトッピングしてみれば、さらに美味しく栄養も豊富に! 例えば、疲労を回復するクエン酸を含む梅干し、滋養強壮効果のあるウナギ、カリウムが豊富でむくみを解消してくれるキュウリなど。色々とアレンジして、自分流の麦ご飯を楽しんでみてくださいね。
炊飯器さえあれば、簡単・手間要らず。栄養満点かつ美味しい麦ごはんで、これからの厳しい暑さを元気に乗り切りませんか?