忙しい日々の中で、心を落ち着けてリラックスするのはなかなか難しいもの。しかし、時間と仕事に追われてばかりいると、知らず知らずのうちに心身の健康を損なってしまうかもしれません。たまには日常を離れて、自分を癒してあげませんか?今回は医療現場で働く看護師や保健師の方々にもぜひ体験して頂きたい『写経』をご紹介します。
■写経とは?
出典:地旅
写経とは仏教の経文を書き写すことで、徳を積むための行為として古くから行われていたもの。もともとは僧侶のためのものでしたが、最近では癒しや精神統一を求めて若い女性の間でも密かなブームとなっています。写経する文章には種類がありますが、比較的短く心穏やかに生きていくことを説かれている般若心経がよく選ばれています。
■写経のやり方
出典:Amazon
現在の写経は、お手本を下敷きにして紙に薄っすらと映る文字をなぞるようにして書く方法が主流になってきています。初心者でも安心して写経を始めることができます。ここでは、般若心経を例とした写経のやり方をご紹介します。
□用意するもの
- 筆/墨/硯/写経用紙
これらは、仏具店やネット通販などでセットを購入することができます。
・紙の右端を1行空け、経題を1行に収めるように書き、本文は次の行から書きます。
・経文の本文は17文字で1行とします。
・本文が終わった次の行に「般若心経」と書きます。これを奥題といいます。
・奥題のあとに1行空け、小さい字で日付を入れます。
・次の行に名前を書き、最後に「謹写」と入れます。
■写経ができるおすすめスポット
写経は自宅でもできますが、お寺など写経体験ができるスポットに出かければ、さらに癒しのひとときを味わえます。
□建長寺(鎌倉)
出典:大本山 巨福山 建長寺
写経会へは毎日10時~15時まで入場でき、申し込み不要で参加可能。公式サイトでは写経タイピングというユニークな機能も。
料金1000円
□大本山総持寺(鶴見)
出典:曹洞宗大本山總持寺
毎月25日写経会が催されている。写経の後に心を落ち着けて精進料理を頂き、午後からは参加自由の月例法話会にも参加可能。
料金3500円(昼食代含む)
□南禅寺・南禅院(京都)
出典:臨済宗大本山 南禅寺
毎月15日に写経会が催されている。(8月は休会)午後1時に般若心経唱和・法話・引続き写経を行い午後3時頃に解散。
料金1000円
□薬師寺(奈良)
出典:奈良薬師寺 公式サイト
写経道場は8時半~17時までならいつでも写経ができる。毎月8日、第3日曜日には写経会と管主法話も催されている。「ご自宅でのお写経」を申し込めばセットが届き、自宅で写経ができる。
料金般若心経1巻 2000円
http://www.nara-yakushiji.com/
スマートフォンやパソコンで文字を入力することが当たり前になり、手書きをする機会が減っている現代。一文字ずつ経文を書き写すことは、新鮮であり感覚が研ぎ澄まされるのを感じます。忙しい日常を離れ、写経で癒されてみてはいかがでしょうか。